story30 ページ31
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スイーツがすべて完成する頃には空はオレンジ色に染まりきっていた。
今食べてしまうと夜ご飯が食べれなくなってしまうからという事で、持ち帰り用にタッパーと袋に入れてセルに渡した。
『んね、味の感想食べたら教えてくれる？』
それは遠回しにセルから電話してきて欲しいと言っていた。
セルもそれは伝わったのか、1呼吸置いてから頷いた。
次の約束を取り付けようとした時、セルは話を遮るようにAの前に手を差し出す。
『ん？』
セル「…これは、Aにやる。」
『セル君自分で食べるために作ってたんじゃないの？』
セル「僕ばかり貰ってばかりは申し訳ないから、渡すまでだ。
……まぁ、教えてくれたのもAだからあまりお礼にはならないだろうが。」
綺麗に包まれた、セルが教えられながらもひとりで作ったキャラメルをAへ渡し、
Aのお礼の言葉も聞かぬままセルはじゃあな、と言って家を飛び出して行った。
文字通り飛んでマゴル城へと帰って行った。
『セル君が俺に…？
なら、あんな必死な顔で一生懸命作ってたのは俺のためってこと？
……ふふ、あはは…かぁんわいぃぃ〜！！』
蹲って膝に顔を埋めながら気味の悪い笑い声を発するAは、さながら不審者のようであった。
受け取ったキャラメルを口に入れながら、照れながら帰ったセルのことを思い浮かべる。
『あなたの隣は安心する、ねぇ……あともう一息、かなぁ…！』
1度見たものは全て記憶することが出来るAは、書庫に置いてあった本の内容も完璧に全部覚えていた。
なんなら、セルに書庫へ向かわせるために開けていた扉も窓も、机の上に置かれていた本も、Aの仕業である。
オマケにセルの好奇心を上げるために気持ちを変換させたのもAの計算のうちだった。
『あぁ〜…早く俺のものにならないかなぁ…♡』
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ekakisitemasu(プロフ) - リアルで変な声出ました！この作品めちゃ好きなので更新全裸待機で待ってます！！ (3月3日 4時) (
レス) @page30 id: f86c3e7e4e (このIDを非表示/違反報告)
レオ @スランプ気味(プロフ) - セル・ウォー好きで見始めたんですけど、最高です！セルめっちゃ可愛いし、この作品大好きです！ (3月3日 0時) (レス) @page30 id: 2e9985dbb4 (このIDを非表示/違反報告)
まぬぬ - セルウォー好きなので助かります！感謝！ (2月23日 11時) (レス) @page22 id: 5b6dadf86c (このIDを非表示/違反報告)
acchiyellow5(プロフ) - 続き期待してます！！ (2月19日 1時) (レス) @page17 id: c2b701371f (このIDを非表示/違反報告)
syaze(プロフ) - 夢主の性格、設定全てがぶっ刺さりました好きです 続きを楽しみにしてます〜！ (2月13日 0時) (レス) id: da3377668f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨雫
| 作成日時：2024年2月12日 22時
