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「……」
さっきから手に汗をたくさんかいている。
モニターでは皆が本気で戦っていて、、。
もちろん、怪我人として運ばれてきたりしていた。
さっきは鉄哲君と鋭児郎が意識がない状態で運ばれてきて焦った。
「んぁ、Aか、、？」
「あ、鋭児郎起きた？凄かったね(笑)」
運ばれてきてから起きなかった鋭児郎がやっと起きた。
「どっちが勝ったんだ？」
「引き分け。後で腕相撲だってよ(笑)」
「腕相撲かよぉ〜 まぁ勝つけどな！」
「がんばれ！体調大丈夫そうなら戻ってもいいよ。」
「おう！完全復活だ！さんきゅうな！」
そう言って鋭児郎は応援席へと戻っていった。
そして今はお茶子と勝己の試合だ。
正直言って冷や汗が止まらない。
(お茶子、がんばれ、、)
もちろん、勝己も応援してるけど、この状況をみてると、お茶子を応援したくなってしまう。
すると、ギャラリーから勝己に対するブーイングが出てきていた。
私は意味がわからなかった。
2人は本気でぶつかっているのに、何故だろうと。
そして、多分お茶子には、、
すると、ふっと画面に空が映し出されると大量の瓦礫が宙に浮かんでいた。
そしてその瞬間、その大量に瓦礫が一気に落ちてきた。
「す、凄い、、。」
お茶子が何か企んでいるだろうとは思っていたが、まさかここまでとは思わなかった。
思わず見入ってしまっていた。
ﾄﾞｶｧｧｧﾝ!!!
物凄い爆発音と共に、大量の瓦礫が全て吹き飛ばされた。
「麗日の秘策を、堂々、正面突破ー！！！」
マイク先生の声が響いた。
そしてお茶子が倒れた。
「……」
私は声が出なかった。
レベルが違いすぎる。そう思った。
まだ決勝でもないのにこのレベル。
もし私が普通に全種目出ていたら、呆気なく負けていただろう。
そしてふと思った。
所詮私としての個性は治癒しかない。
共有の方は、借りているものでその本人が努力して出せる限界を、私は出すことは出来ない。
なんだか開けかけていた扉が閉まるような、そんな感覚がした。
私の夢は、治癒と戦闘両方出来るプロヒーローだ。
現場ですぐに役に立てるような。そんなヒーローになることだ。
その後すぐにお茶子が運ばれてきて、いそいで治癒した。
それから轟君と出久、轟君と勝己の試合も見た。
でもなんだかその景色は頭に入ってこなかった。
(勝己は、凄いプロヒーローになるんだろうな、、。)
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作者名：れもん。 | 作成日時：2020年6月27日 0時
