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おはようございますAです。
先程、虎の、中島敦さんと鉢合わせしました。
そして今はその中島さんと何故か優雅にお茶をしています。
実は先程、路地裏を駆け抜けていたら彼と衝突してしまいまして、「服とか汚してしまってすみません!弁償します!」と、謝られたんですけれど弁償とか興味無いですと言ったら何故か喫茶店に連れて行かれました。彼なりの罪滅ぼしでしょうか。
ちなみに連れて行かれた喫茶店の内装は大正ロマンのような内装になっています。
お紅茶はとても美味しいです。
ハーブティー最高。
それで、先程からティーカップが小刻みに揺れてますけど一度落ち着きませんか?
「あ、えっ、はい、お、落ち着きます!」
と言いつつもまだ手先は震えています。
産まれたての子鹿か?
もしかして緊張してます?
「あ、ははは、まぁ少し…」
中島さんの目線は汚れた服に向いています。
服のことは気にしないでください。どうせ捨てるものですから。
「あの、僕の名前は中島敦と言います、その!今回のお詫びを必ずしますから!」
え、これがお詫びじゃないの?え、じゃあなんでここにいるの?
と、言いたくなるのを堪え、今思いついた榎木という偽名を言います。
正直こんないい子そうな子に偽名を教えるのはとても良心が痛みますけど彼は探偵社の一員ですからね。
どこで誰が何を聞いてるかわかりません。
それにしても助かりました。実はというと俺、道に迷ってたんです。
もし中島さんと衝突していなかったら俺はまだ迷ってましたよ。
猫を被る、というより誰かに完璧になりきるのは苦手なんですけど大丈夫ですかね。
少なくとも中島さんは気づいてなくても話を聞いた太宰さん辺りは気づきそうなので少し警戒をします。
「助かったって、あーまぁ確かにあそこら辺の地域は広いですからね。えっと、役に立てたなら何より?です」
素直で良い子そうだからこそ隠し事は無理そうな気がします。
「榎木さん、良ければ電話番号交換しませんか?」
一応交換しておこうかな。
良かった。この間新しい携帯電話買っておいて。身バレ防止の携帯電話がここで役に立つとは…
その後は適当にお話をして帰りましたけど、最後に気がかりなことがありまして、
中島さんのズボンのポケットが左側のポケットより妙に膨らんでいたんですよ。
多分盗聴器ですね。
本人が気づいていない辺り太宰さんら辺がこっそり入れたんでしょう。
さて、これからどうしようかな
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明里(プロフ) - すみません諸々の事情で編集、作成ができなくなったのでこれからは支部で投稿させて頂こう思いますお手数おかけします。こちらにリンクを張っておきます。https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19591004 (2023年3月30日 20時) (レス) id: c34a46938c (このIDを非表示/違反報告)
村人C - いや主人公さんかっこよ (2022年11月3日 8時) (レス) @page21 id: 0a5bb25e11 (このIDを非表示/違反報告)
ルア - 主人公めちゃめちゃ好きです!!こういう系初めて読んだんですけど面白くて好きです!!続き楽しみです更新頑張ってください!!長文失礼しましたぁぁぁぁぁぁぁぁ (2022年8月15日 14時) (レス) @page17 id: 3fd2320c42 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - こういう系の作品の書き方も、作品も大好きです!あと面白いです!細かいかもしれませんが、乱歩さんの年齢は26歳です…… (2022年8月15日 2時) (レス) id: 4e362c00f0 (このIDを非表示/違反報告)
村人C - 主人公さんいいっすね(*≧∀≦*) (2022年6月14日 21時) (レス) @page15 id: 1edd0ac6b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明里 | 作成日時:2022年4月10日 14時