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とある唄の儚さ ページ36

鶴丸side

主が急に兄上が自分を避けていると
言い出した

まっ、面白そうだから俺もついて行くんだがな←
勿論、主には内緒だぜ?

『・・・あなたの いない世界じゃ
どんな願いも 叶わないから・・・

燃え盛る業火の谷間が 待っていようと
守りたいのはあなた♪』

「・・・。」

また、この歌だ

兄上は何かがあるとこの歌を歌う
なぜ歌うのか俺にもよく分からない

兄上はこの歌を口ずさむ




ーあなたのいない世界じゃ
どんな願いも叶わないから

燃え盛る業火の中 待っていようと
眩しいのはあなた


あなた以外なんにも要らない
大概の問題は取るに足らない

多くは望まない
神様お願い


代わり映えしない明日をください




兄上は、今日もこの歌を口ずさむ・・・

「・・・兄上」

俺は思わず拍手をしてしまった
生まれた頃から歌ってくれた思い出の歌

石切丸・・・

兄上をこの世界から
スクッテクレ

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作者名:伊織(元三日月) | 作成日時:2020年6月2日 21時

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