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目が覚めるまで ページ37
＊酔わせて本音を言わせようとするOさん
隣でお酒を呑む智くん。
仕事終わりの晩酌は普段だと1人だけど、
今日は珍しく2人。
智くんからのお誘いにのって
これまた珍しく彼の家で。
何回か来たことはあるけど、やっぱり未だに緊張する。
彼の匂いがする家の中は、
俺的にちょっと...いやかなり心臓に悪い。
それを誤魔化すように酒を飲めば
いつもより早く酔いが回る。
｢翔くん...｣
｢んぅ...｣
あぁダメだ。
頭くらくらする。
｢智くんなぁに...｣
｢キス、しよっか...｣
きす？
｢ん、する...｣
あれ、きすってなんだっけ...
｢ふふ、これだよ...｣
｢んっ、ｯ...｣
熱い唇が触れる。
なんで？なんで智くん目閉じて...
あ、まってまって。
舌はだめ...
｢んんっ、ぁ...｣
絡め取られて、もうよく分かんない。
唇も、頭も、全部溶けちゃう。
｢ﾝ、ふ...｣
智くんのシャツを握って縋り付く。
こうでもしないと崩れそうだから。
｢翔くん、すき...｣
そっと離れた瞬間に智くんの声が聞こえた。
なに？なんて言ったの？
｢すきだよ、翔くん...｣
すき...好き？
｢そんなの、｣
俺もだよ。智くん。
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作者名：haruru | 作成日時：2017年9月19日 16時
