情報提供20回目(あっすん) ページ22
「それで、ドス君からの依頼について聞きたいんですが…」
すると僕から貰ったドロップを口の中で転がし味わいながら少女が口を開く。
「ドストエフスキー様から伝言よ。近々此方に視察に来るとの事だから案内して欲しいとの事よ」
「成る程……ドス君からどんな所を案内して欲しいか具体的に言われていますか?」
そう尋ねると少女はふっと年に似合わない妖艶な笑みを浮かべた。
「其処は千里眼さんのお手並み拝見との事よ」
「はぁ……ドス君も無茶な事を言うものですね……分かりました。因みにいつ頃訪れる予定で?」
「一週間後とのことよ。それじゃあ頼みますね千里眼さん」
最後に可憐な微笑みを浮かべた後部屋から出ていった。
すると
「やっと行ってくれたね」
「ローワンは本当にドス君やドス君の使いの子たち苦手だよな」
そう言うとローワンがむすっと頬を膨らませて言う。
「だって何考えてるか分かんないんだもん!」
「まぁ、確かに…」
ドス君の使いの子たちは常に笑って居るか不思議な雰囲気を漂わせていてよくわからないのだ。
それはドス君も同じで僕では計り知れない闇を抱えている。
まぁ、同業者としては頼もしいし協力関係なんか築いたりしてるんだけど…
しかし
「横浜の案内ねぇ……」
やった事の無い依頼に僕は頭を悩ませるのだった。
ーー
迷走中なのだ……任せたぜ…
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