自分なりの備忘録 (ページ9)

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「消しゴムと恋敵」についてページ9

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「消しゴムと恋敵」

個人的テーマソング↓
「名前は片想い」indigo la End

第八話は狩野ちゃん回です。ここまで登場回数が少なかった狩野ちゃんですけど、その間もちゃんと千晃の事を想い続けていたし、そんな千晃が好きな咲良にジェラシーを抱いていました。「silent」で紬と菜々がカフェで話してるシーンが印象に残ってて、そんな感じで狩野ちゃんと咲良がお話してたらいいなぁと思い、冒頭のあのシーンが出来上がりました。

個人的テーマソングはindigo la Endの「名前は片想い」なんですけれども、MVとかを見てると、この曲って同性に対する恋愛感情を歌った曲なんじゃない？と思う方もいらっしゃると思うんですけど、異性同性関係なく、千晃に対して片想いをしている狩野ちゃん目線だなぁと思い、聴きながら書いてました。同性だろうが異性だろうが恋愛してる事には変わらないからね。

お気に入りシーンは結構あるんですけど、やっぱりメインとなる狩野ちゃんと咲良のシーンはお気に入りです。自分で話しかけたはいいもののかなり緊張している狩野ちゃんと、余裕の笑みを浮かべてる咲良の対比がすごく好きです。この時点で狩野ちゃんは咲良に対して「勝てない」と思ってしまった狩野ちゃんに「千晃からの好意に答えないのにキープしておくのか」とはっきり言われて、思わず黙ってしまう咲良もいいですね。狩野ちゃんは咲良をライバルだと思っていますが、咲良はそもそも彼女に譲る気満々でした。

あとは咲良ちゃんと親交のある皆がバーに偶然勢ぞろいしちゃうのも可愛いですね。咲良ちゃんのインスタに載っていた通り、あそこにいた人は全員お酒が強いです。これがきっかけで藍と苺花は、咲良がいなくなった後も、やまちゃんのバーに通うようになりました。

千晃の髪の毛を咲良がセットしているシーンにある会話なんですけど、「……もし美容師さんが千晃くんに恋しちゃって、「お客様の事が好きなんです」って言い出したらどうするの？」と千晃に対して咲良が聞くシーンがあるんですけど、これは美容師さんに狩野ちゃんを合わせてます。自分に対する好意に気付いているからこそ、こういうずるい聞き方ができるんですよね。

ちなみに翌朝も髪の毛セットしてあげてます。咲良の影響で変わっていく千晃を見て、悲しそうな顔をする狩野ちゃん……。ここでお気付きかと思いますが、この物語に出てくる人は全員いい人だけど、ちゃんと人間味はあります。100％善の人間なんていません。