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田中「……大丈夫か、」
『……その怪我で言われても、説得力ないよ……。』
田中「……うるせぇよ、」
『……座って、』
田中「………ん。」
・
『……染みるよ、』
田中「いっ、てぇっ……」
『……我慢して、』
田中「……ごめんな。」
『えっ？』
田中「……俺、酷い事言った……から。」
『……気にしてないよ。……私の方こそ、ごめんなさい。……何も知らないのに、変な事聞き出そうとして。』
田中「……お前なんも悪くねぇだろ。」
『……仮に悪くなくても、自分の事が許せないから。』
田中「………、真面目だな、」
『……聞いていい？』
田中「ん？」
『……なんで喧嘩してたの？』
田中「……あいつら、俺に喧嘩売ってきた挙句に負けてからずっと俺の事追ってたみたいで……ただの逆恨みだよ。」
『……逆恨みで、あんなプライベート調べたんだ。』
田中「プライベート？」
『……ごめん、さっきの聞いちゃった。』
田中「……いつから居たんだよ、」
『伴野くんの事を話す、ちょっと前から。……止めに行こうと思ったんだけど、タイミング逃しちゃって。』
田中「……拓巳の前にお前がそれ知るとはな………。」
『……ごめん。』
田中「……軽蔑したか？俺の事、」
『えっ？』
田中「……母親の事情を知った人間は、全員俺の事を「犯罪者の子」っていう目で見る。それに反発してたら、気付いたら周りに誰も寄り付かなくなってた。でも「行かないで」なんてだせぇ事言えねぇから、俺はそのまま生きてきた。そうやって生きてきた結果がこれだ。」
『…………………。』
田中「……軽蔑するならしろ。……離れるならさっさと離れろ。本当に仲良くなってから離れられんのが、一番きつい。」
『離れないよ。……離れるわけないじゃない。』
田中「っ…………、」
『……辛いよね、お母さんが居ないって。』
田中「………は？」
『私もお母さんいないから。』
田中「………、へぇ、」
『私が小学生の時、お母さん病気で亡くなったの。……伴野くんとは事情は少し……いや、結構、違うけど……。私もお母さん居ないから伴野くんの気持ちは……ほんの少しだけかもしれないけど、周りの子よりは分かると思う。』
田中「……ごめん、悲しい思い出蘇らせて。」
『悲しい思い出だなんて思ってない。……幸せだったもん。……でもこんな事話したの、伴野くんが初めて。』
田中「……そうか、」
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もえ(プロフ) - 花火2016さん» いえいえ！これからも密かに楽しませて頂きます^ ^ (2021年7月16日 18時) (
レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - もえさん» こんにちは！コメントありがとうございます！恥ずかしながら存じ上げなかったので今調べたのですが、めちゃくちゃ美しい方ですね…！【君の名前で僕を呼んで】も気になるので近い内に観てみますね！教えていただきありがとうございます！！ (2021年7月16日 15時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - 花火さんこんにちは！ティモシーシャラメさんご存知でしょうか？君の名前で僕を呼んでという映画がとても美しいのでもしご覧になったことが無かったら是非お勧めします！ (2021年7月16日 7時) (レス) id: 5c6cbb5cac (このIDを非表示/違反報告)
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