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episode 134 ページ45







神谷「本当に俺でいいんですか?」


お兄ちゃんが居なくなって数時間。

何回か体を離して、くっ付いて…を繰り返していた神谷さんが。告白してきた神谷さんが、そんな事を言ってきた。


『はい、もちろんです。』

神谷「このマンションにあなたがいるからでしょうか、Aさんがいつかどこかに行ってしまうような気がして。」

『…そう思うのも無理はない事件でしたからね……。』


神谷さんは抱き締めた体制はそのまま、優しく私の腰に手を回して、自分の方に私をぐっと抱き寄せた。

それに少しだけ驚いていると、上から神谷さんの声が聞こえた。


神谷「…やはり不安です。別れるな、とか、振るな、とかじゃなくて、あなたが居なくなるのが怖くて。」

『神谷さん………。』

神谷「…それでもあなたの事を大事にするのは代わりないですが、…今の自分にはあなたが居なくなるのが耐えられない。」


こんな神谷さんの切ない声、初めて聞いた。

そんな事を年下の、まだまだ小生意気なクソガキに言ってくれる神谷さんが愛おしくて愛おしくてたまらない。

そんな神谷さんのことを見ていられなくて、私は抱き寄せてくれている神谷さんの胸に、更に顔をくっ付けた。


『…じゃあ、神谷さんが守ってください。』

神谷「……守ります。」

『どうやって?』

神谷「……あなたの傍にいます。」


ドライな神谷さんにしては、あまり根拠がないような答えが返ってきて、我慢できずにふふっと笑ってしまう。

もしかしたら、恋人の前では変わるのかもしれない。

そう考えると、その恋人が私だって事実に胸が高まりながらも、それがバレないように必死に隠そうとする。

すると、鼓動も隠せないほどの言葉…爆弾発言というものを神谷さんが私の事を抱きしめながら言ってきた。


神谷「……同棲しますか。」


『…………へ?』

神谷「仕事柄かどうかは分かりませんが、マンションの住人は普通じゃない人が多い。…あなたを除いて。」

『…否めないです。』


神谷さんは私から体を離して、私の目線に合うように腰をかがめて、子供に言い聞かせるように頭を撫でた。

なんだかその手が優しくて、暖かい気持ちになる。


神谷「……仕事以外の時間は、あなたといたいんです。…駄目ですか。」


そうやってずるい聞き方をする神谷さんは嫌い…なんて言いたいけれど、やっぱりそんな神谷さんも好きだ。

浅はかな考えかもしれないけど、だけど、


『…同棲、しましょう。』

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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません!あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます!作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます!全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした! (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました!この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです! (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月5日 17時

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