episode 123 ページ33
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『だって、勝手に神谷さんのこと描いちゃって…。』
神谷「…嬉しかったですけどね、俺は。あの綺麗な絵のモデルにして貰えて。しかも色男に描いてもらって。」
『え…？』
神谷「……ふざけてるように聞こえるかもしれませんが、本心です。絵を見た時、本当に嬉しかったです。」
神谷さんの作られているのがバレバレの笑顔を見ていると、なんだか変な気分になってしまう。
モデルにした人からこんなに「嬉しい。」と言葉が出る事がなかったので、それも踏まえて変な気分になる。
嬉しいような、もどかしいような。
胸の奥がザワザワするような。
少女漫画のヒロインだったら、この気持ちを親友かなにかに教えてもらうんだろうけど、そんなの要らない。
私は、神谷さんの事が好きになってしまった。
そんな事を思ってしまうと、もう神谷さんのその笑顔を見ているだけで、胸が痛くなってしまう。
絵を褒められたから好きになった？いや、違う。
きっとそれより前から好きになっていたのだろう。
思えば、夏祭りの日の夜だって、あんな状況だったはずなのにドキドキしっぱなしだった。
あの夜の時も、ここで話を聞いてもらった時も、車で慰めてくれた時も、その全部に惹かれてしまっていた。
なんで今まで気付かなかったんだろう。
神谷「……二階堂さん？」
『え、あ…ごめんなさい、ぼーっとしてました。』
神谷「大丈夫ですか。」
『大丈夫です、はい。大丈夫です。』
神谷「そんな二回言わなくても。…やっぱり、まだ外がキツかったら言ってください。車にでもいましょう。」
『…ありがとうございます。』
ほら、こういう所。
普段はなんとも思っていなかったはずなのに、恋だと気付いてからは、その優しさに余計好きになってしまう。
こうやって好きな人が出来たら豹変する女子はたくさんいるので、あまり引かないでいただきたい。
だけど、仮に誰かに引かれたとしても、神谷さんに対する好意は絶対に変えられないような気がする。
それほど惹かれてしまっている。
神谷「…どこか行きたい場所などが無かったら、コーヒーが飲み終わり次第、マンションに帰りますか。」
嫌だ、まだ一緒にいたい。
そう言えれば一番楽なのだろうけど、そんな事をハッキリと好きな人に言えるほど私は魔性の女ではない。
そんな事で悶々していると、また神谷さんが声を上げた。
神谷「あぁ…。」
『…どうかしました？』
神谷「少し、付き合っていただけますか。」
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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