episode 116 ページ26
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神谷 side
管理人に鍵を借り、黒島沙和の部屋に入る。
黒島沙和本人はいなかったが、リビングにあるテーブルには大きな箱が不自然に置いてあった。
「マスターキー…こっちは手塚菜奈のスマホですかね。」
水城「なんで部屋の真ん中に……。」
神谷「捕まえてくれ、って意味だったりして。」
水城「そうだとしたら、本当に狂ってるな。」
手塚菜奈のスマホやマスターキーの他にも、被害者の遺留品と思わしき物が箱の中にたくさん入っていた。
なんだか俺が言ったことが現実味を帯びてきて、黒島沙和は本当に猟奇的で狂っている事を実感する。
その時だった。
一緒に捜査をしていた刑事が玄関の方で騒ぎだした。
刑事を押し退けるような形で入ってきたのは、502号室に新しく引っ越してきた、南雅和だった。
水城さんの声を無視して、警察に訴える声に、
身体に、頭を思い切り殴られたような衝撃が走った。
水城「ちょっと！勝手に入らないでください！」
南「…ホテルグランドすみだの、707号室を調べてくれ。そこに、手塚さんと二階堂くん、二階堂くんの妹さんの遺体があるかもしれない。」
神谷「……はぁ？」
久々に頭が真っ白になってしまった。
その中で出てきたのがこの一言だったのだが、それでも頭の中が整理されることはなく、真っ白になっていた。
二階堂さんの、遺体？
つい数時間前にマンションの前まで送ってきて、それから二階堂さんの身に、何があったのだろうか。
本当に、殺されでもしていたら。
水城「行け！」
「はい！」
神谷「…………。」
水城「…神谷、お前も二階堂さんのとこ行ってこい。」
頭が真っ白になっている俺の背中を強く叩き、水城さんは強い口調だけど、どこか優しく言葉をかけてくれた。
水城さんに促されるまま、俺は「分かりました。」と冷静を装って、202号室のドアを飛び出した。
二階堂さんにもしもの事があったら、
もう、手遅れだったらどうしよう。
こういう時に限って考えたくもない事がポンポンと頭の中に出てきてしまい、動揺してしまう。
だけど、まだ助かる見込みはあるかもしれない。
そう思い、俺はマンションの階段を駆け下りて、水城さんと乗ってきた黒い車に飛び乗り、エンジンをかけた。
これがもしドラマだったら法定速度など考えずに飛ばしていくのだけれど、ここは確かに現実の世界だ。
俺はできる限り車を飛ばして、ホテルグランドすみだに向かった。
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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