episode 111 ページ21
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足のガムテープが取れた翔太さんは、布団を投げ捨て、沙和ちゃんを蹴り飛ばしてベッドに寝かせた。
お兄ちゃんはそんな翔太さんを止めようとしたけれど、私もお兄ちゃんの服を掴んでそれを止めた。
この光景は、いうなれば修羅場。
だけどそんなの自業自得で。
お兄ちゃんの事も、もちろん沙和ちゃんの事も哀れになんて思えない私は、一体悪魔か何かなのだろうか。
翔太「こんな奴でもまだ殺さないでって言うつもり？」
二階堂「……はい、初めて好きになった人なんです。」
これがもしラブストーリーだったら、ここから沙和ちゃんとお兄ちゃんとの恋愛が発展するのだろう。
だけど、これは違う。
ただの理不尽な殺人鬼との対峙の瞬間だ。
黒島「…はぁ、はぁ……死んでる菜奈さんを見た時の翔太さんの顔、凄かったですねぇ。」
沙和ちゃんは息を切らしながら、翔太さんを挑発した。
だけどこんなの聞いて怒らない人がいない訳がない。
私も翔太さんだったら、今の翔太さんと同じように、
ダーツの矢を沙和ちゃんに振りかざしていた。
二階堂「だから！！黒島さんは殺されたがってるんです！わざと手塚さんを挑発してるんです！！」
翔太「死んだ方がいいだろ！！こんな奴！！」
黒島「…我慢する方がおかしいでしょ。」
『……………。』
黒島「好きなの！！人を殺す事が！止められないの、誰かを殺す事を考えると、体の奥から力が湧いてくるの。
感動するの。…泣けてくるの！！生きてる意味があるなぁって思えるの。それ、抑えなきゃダメ？」
翔太「人殺しはダメな事だって自分でも言ったよな。」
黒島「じゃあ翔太さん、菜奈さんを好きになるの止められる？」
翔太「それとこれとは！！」
黒島「結局、不倫でしょ！？社会的、法律的、倫理的にダメなのに愛したんでしょ！？」
…これもまた、衝撃の事実だった。
こう考えると、本当に私何も知らなかったんだな。なんでこの場にいるんだろう。と笑えてくる。
翔太「知らなかった。籍が入ったままだって。」
黒島「知ってたら愛さなかったの？世間のルールの範囲で菜奈さんを愛して、そこをはみ出たら愛するのを辞めちゃうの？」
翔太「…辞める訳ないよ。」
黒島「ほら、同じじゃん！！私は、人を殺す事を愛してるの。辞められないよ…。」
沙和ちゃんの言っている事は、理解できない。
結局、私も殺人犯だとは知らずに沙和ちゃんを友達だと思ってたんだな、と自覚して、余計に、
死にたくなった。
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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません！あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます！作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (
レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます！全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした！ (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました！この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです！ (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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