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episode 110 ページ20







『私に繋がれてるこの点滴も…その、薬の名前忘れたけど、菜奈さんの死因になった薬なんだよね?』

黒島「…そう。その点滴の中身は塩化カリウム。」

『……これ投与されたら死ねるんでしょ?』

二階堂「は?」

翔太「A、ちゃん…?」

『あ、もういいです。なんか、もうどうでも良い。死ぬとか生きるとか、馬鹿馬鹿しくなってきた。』

黒島「…………。」

『それか…そんなに私に死んでほしいならあの窓から飛び降りるからさ、それがお望みなら点滴外してよ。』

二階堂「違う、そうじゃな」

『じゃあなんなの!?なんで私ここで点滴繋がれて、友達だなんて思った事ない、なんて言われなきゃいけないの!?』

二階堂「…それ、は、」

『もう沙和ちゃん、いいよ。殺して。どれだけ残忍な殺害方法でも構わないから、早く殺してよ。』


自分が本当にそんな事思ってるなんて分からなかった。

友達だと思ってた子が殺人犯で、友達だって思ってたのは私だけで、色んな出来事が一気に起こってて…

頭が真っ白になって、もう誰も信じられなくなった時、本当に何もかもどうでも良くなってしまった。

一人の美大生が死んだ所で、世間になにも影響は無い。

こんな辛い思いしていながら生きられるほど、私は強い人間ではないし、いっそこのまま死んだ方が。

なんて思ってしまった私は、きっと天国には行けない。


黒島「…死にたいって希望がある時点で、殺し甲斐はないから、死ぬなら勝手に死んでくれないかな。」

二階堂「ちょっと、黒島さん……」

『もういいよ、なに言われてもなんとも思わないよ。』


だけど、なにか思っているから、今、私は……


南さんが来た時に抵抗しようとしてお兄ちゃん達に止められた翔太さんと、また抵抗しようとしてるんだろう。


布団を被せられた翔太さんはダーツの矢を使って、足を縛られてたテープを少しずつ破ろうとしていた。

それに気付いた私は、別に思ってるかどうかさえ分からない言葉を沙和ちゃん達に浴びせて時間を稼いだ。

それで沙和ちゃんに本当に殺されても、なんとも言えなくなってしまうけど、そんな事気にする暇もなかった。

まずは、翔太さんを手助けしたかった。


『…お兄ちゃん、早くこの点滴カチッとやってよ。そしたら点滴出るんでしょ、塩化カリウム出るんでしょ。』

二階堂「…出来ない。」

『…なんなの、本当に。』


すると、テープが外れた翔太さんは勢いよく立ち上がった。

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そある(プロフ) - こんにちは。突然連絡をしてしまい、すみません!あなたの番ですの再放送をしており、この夢小説の内容が気になって、読んだ結果とても面白い、楽しいと感じました。完結おめでとうございます!作者さんにはとても感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。 (2021年7月10日 16時) (レス) id: c056380204 (このIDを非表示/違反報告)
橋本@かんな(プロフ) - 完結おめでとうございます!全話楽しく読ませていただきました。終わってしまうのが寂しいです…。作者さんには「ありがとう」でいっぱいです。お疲れ様でした! (2019年11月10日 10時) (レス) id: f44fa375d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも陰ながら応援していました。とても読みやすく本当に面白くてキュンとして完結したのも少し寂しいです ただ本当にありがとうございました!この小説に出会えて良かったです (2019年11月10日 2時) (レス) id: cd6555e146 (このIDを非表示/違反報告)
がなと(プロフ) - 完結おめでとうございます!いつも楽しみに待っていた小説でした。本当に面白かったです! (2019年11月10日 1時) (レス) id: 9453040fcf (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 135話に誤字がありました。「同性」ではなく、「同棲」です。 (2019年11月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月5日 17時

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