怪演女優

公開舞台挨拶 ページ36

「それでは、次に波多野Aさん、お願いします。」

『皆さんこんにちはー。』

「きゃー！！！」
「きゃー！！！」

『えー、アイカ役を演じました、波多野Aです。本日はよろしくお願いします。』

北村「可愛い。」

橋本「可愛いね。」

「波多野さん、腕のタトゥーを見せる為に肩が出ている衣装なんですが...？」

『凍えるほど寒いです。黒のドレス可愛いんですけど、寒いんですよ。冬ですし。』

坂東「裏に俺のジャージあるけど。」

『なんでさっき出てきたのにまた戻って取りに行くの、大丈夫です、我慢します。』


「えー、皆さん、今回ヤバい作品に出てるんですが、やばいエピソードのある方手を挙げてください！」

橋本「あ、全員...？」

「全員ですね...じゃあ、北村さんお願いします。」

北村「えー、あの、波多野Aちゃんに関するエピソードなんですけど...。」

『え、私？』

北村「この中で1番この様な作品に慣れてそうなAちゃんが、撮影でド緊張してるんです。」

吉川「あるある、Aちゃんある。」

北村「もう手とか震えちゃってて。初共演だったんですけど、これがあのパラノイアを演じた怪演女優かと。」

『いやいやいや、慣れてないもん、だって。』

北村「ビックリするほどしてたんですけど、カメラの前に行くと手の震え止まるんですよ。」

渕野「それ俺も驚いた。」

北村「で、カメラ止まった瞬間、椅子に座ろうとしたらズドンって落ちたんです。」

『そう言えば座ろうとしたら椅子が何故か左側にあって、気付いたら尻もちついてた。』

橋本「もうあの時カメラマンさん、照明部さんビックリで共演者の皆が大爆笑で。」

杉咲「それでさ、その後スっと手を差し伸べて起こしてあげるイケメン利久くん。」

萩原「えー、巻き込まないでよ。」

渕野「その時さ、みんなの反応が「おぉー」ってなってたのにも笑った。」

坂東「なってたなってた、超懐かしい。」

『匠海くんそんな恥ずかしい事言わないでよ、一気に暑くなったよ。』

橋本「待って、顔真っ赤なんだけど、こんなAちゃん初めて見ました。」

『暑い暑い。』

坂東「あ、じゃあ俺のジャージ要らないね？」

『だからそれは要らないって。』

高杉「坂東くんお母さんでAちゃんが反抗期の息子みたいになってる。」

北村「って事で、Aちゃんのカメラの前での演技力とオフのギャップが凄い話でした。」

『ここカットでお願いします！』

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