喧嘩ができない元スケバンさん。２！【今日から俺は！】 (ページ44)

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第３８話！ページ44

相良sideです。

もうすぐ10シリーズ目だね...。

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あの女からまた呼び出された。

幸い今日は仕事もなく、本来なら佐川の家を突き止めようとか思っていたが、仕方がない。

呼び出された場所は近くの喫茶店だったので、俺は歩いてそこに向かった。

嫌な予感を感じながら。

「あっ、猛ー。こっちこっち。」

その女は、俺を見つけると席から手を振った。

鬱陶しさを感じながら、俺は女がいる席に向かった。

「会いたかったー。やっぱり恋人って、数日間会ってないと寂しいねー。」

そう言って、女は俺の手を掴もうとする。

だけど俺も黙っていられなくて、その手をすっと引いて、女の向かいの席に座った。

誰がお前なんかの恋人になんぞなるか。

相良「なんの用だ。」

「まぁまぁ、なんか飲む？コーヒーでいい？」

俺が返事をする前に、店員に注文をされる。

今気づいたけど、女の前にはカプチーノと思われる飲み物が置いてあった。

多分、何らかの話をされるんだろう。

「猛、コーヒーはブラックだったよね？」

コーヒーが来ると、女は気持ち悪いほどの笑顔を見せてそう言ってきた。

ただ、残念ながら不正解だ。

俺は角砂糖2つ。ミルクはなし。

Aと一緒にいてから、甘い方が好きになった。

元々甘いのは好きだったけど。

女が見てる前で角砂糖を2つドボンと入れ、名前がわかんねぇ小さいスプーンでかき混ぜる。

相良「...用件は。」

「...猛が好きな女の子の事、少しだけ調べちゃった。」

俺はその言葉に反応し、女の方を睨むように見る。

そんな俺をからかうように見て、女はバッグから写真を出して、淡々と話し出す。

その写真には、Aがハッキリと写っていた。

「鳴滝Aさん、出身は東京、出身校は成蘭高校、在学中の大学は八端大学、もうすぐ教員試験。」

全て正解だ。

なんでそこまで調べられるのか分からないが、よく分からないからこそ恐ろしい。

相良「...それを調べてどうするつもりだ。Aは何も関係ないだろ。」

「まぁ、興味本位で調べただけ。こんな女の子がなんで猛の事好きになったんだろうなぁって。」

相良「それは...」

俺も分からない。

なんでAが隣にいてくれるのか、俺だって分からない。

そんな俺を見て、女は気味悪くニコニコと笑う。

「ま、Aさんと仲直り出来たらいいね。出来たら。」

そう言って、女は1000円を置いて店から出ていった。