喧嘩ができない元スケバンさん。２！【今日から俺は！】 (ページ21)

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第１７話！ページ21

ヘルメットを持った人は、洋ちゃんでも直也さんでもなかった。

あの廃工場で一緒にいた、今一緒のお家に住んでる大好きな人だった。

相良「何してんだよ。」

猛くんは、その人を思いっきり殴って、私を見て呆れたような表情をしてそう聞いた。

『いや、猛くんもここで何してるの？』

相良「お前、今何時だと思ってんだ。もう迎えに来る時間とっくに過ぎてるんだよ。」

猛くんに言われ、自分の左腕に付けてる腕時計を見る。

すると、時計の針は4時を指していた。

相良「それで全然来ねぇから来てみたらこのザマだ。」

『お迎えありがとうございます。』

相良「おう。」

猛くんはそう返事をしながら、私に殴りかかってきた人を蹴っ飛ばしていた。

まるでサッカーボールのように。

相良「怪我ねぇか？」

『ないよ。』

私がそう言うと、猛くんはさっきまで蹴っ飛ばしてた人の髪の毛をがっと掴んだ。

そして低い声で脅すように言った。

相良「てめぇ、Aに怪我させてみろ。顔の原型なくなるほど殴ってやるからな。」

そう言って、猛くんはまたその人に1発蹴りを入れて私の方に寄ってきた。

その前に洋ちゃんが私に話しかけてきた。

洋一「Aちゃん、ごめんねー。喧嘩に協力してもらっちゃって」

相良「てめぇ！！Aの綺麗な顔に傷が付いたらどうすんだ！ぶっ殺すぞ！」

そう言って猛くんは、洋ちゃんに掴みかかった。

私はそんな猛くんの腕を掴んでそれを頑張って止めようとするけど、力の差があり無理だった。

相良「こいつは喧嘩できねぇんだよ！この見た目で喧嘩できないって可愛い要素半端ねぇだろ！」

洋一「いや確かにそれは可愛いけどさ！一応Aちゃん、スケバンで通ってるからさ！？」

相良「てめぇ、その鬱陶しい長い髪ちょん切るぞ！おぉ！？」

洋一「あ、辞めて！それは辞めて！この髪だけはちょっと残しておきたいから辞めて！」

『辞めて！猛くん！洋ちゃん、あの髪しか取り柄ないから辞めてあげて！』

洋一「それはそれで傷付くから辞めて！」

そんな取っ組み合いを30分くらい続けたところで、5時を知らせるチャイムが鳴った。

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花火の日記。

最近、ヤバイTシャツ屋さんにハマってる。

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