喧嘩ができない元スケバンさん。２！【今日から俺は！】 (ページ17)

今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:177,507 hit

第１３話！ページ17

佐川「最近あの人達寄ってきませんね。」

そう言って直也さんが見たのは、奈緒さん達だった。

よくわかってねぇよ！という人に説明するとでね

奈緒さん達、というのは、元々私が仲良くしてもらってた方だったけど、ある事件で仲違いしてしまった。

そのリーダー格的な奈緒さんが、誤解なのに私を恨んで変な事件を引き起こそうとした。

それでナメられないように、という事で、スケバン時代の中森明菜ヘアーに戻したという訳だ。

ちなみにさっきの洋ちゃんの「本当にスケバンだったんだね。」発言はそれだ。

髪型を戻した翌日、私は奈緒さんにわざとスケバンのようにキレた(振りをした。)

それ以来、全く絡んでこなくなった。

佐川「やっぱり、あの時のAさん、めちゃくちゃインパクトありましたもんねー。」

『忘れてくださいよ、あれ思い出したら自分でもちょっと怖かったんですから。』

佐川「スカートの中見えるかと思うくらい足上げて、机の上にがんっ！置きましたもんね。」

『え、見えてました？』

佐川「いや、ぎりぎり見えなくてツッパってる野郎共が悔しそうにしてましたよ。」

『それ、早く言ってくれません？』

佐川「いやー、言ったらぶっ飛ばされると思っちゃって怖くて怖くて、あはは。」

『あはは。じゃないですよ。』

そう言って直也さんを怒ると、少しだけ笑いながら、手を前で合わせて謝ってきた。

なんだか、直也さんは同い年という感じがしないのは私だけだろうか。

同い年、と言うよりも年下のような感じがする。

佐川「Aさん、今日も一緒にお弁当食べましょうよ。」

『勿論です。1人で食べるより、誰かと食べた方がお弁当も美味しく感じますもんね。』

佐川「いい事言いますねー！」

佐川さんが言って、ニコニコと近付いてきた時だった。

遠くからバイクの音が聞こえた。

一瞬猛くんかと思ったけど、忘れ物は何もしていないからそれはありえない。

...なんだか、どんどん数が多くなっている。

少しだけ嫌な空気を感じ取った時。

下の階から、窓ガラスが割れるような音が聞こえた。