怪演女優 Forty Seven

File.5 シャム ページ23

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山田「…………。」

大西「…………。」

猪狩「…………。」

高橋「…………。」

『…………。』

間宮「…………。」

山田「……っ、あの、」

『ん？』

山田「……さっきから、気になってるんですけど、」

『うん。……なに？』

山田「……あれって、」


「…………………。」


山田「……人、ですよね？」

大西「いや、僕も、気になってたんですよね……。」

猪狩「最初は人形かと思ったけど……やっぱ生きてるよな、あれ。」

高橋「……いおりちゃん、あれって……。」

『……人だよ？普通に生きてる。』

間宮「…………。」

山田「……ご飯、食べないんですかね。」

『食べたくなったら食べるでしょ。今はお腹すいてないんじゃない？』

高橋「……私達、あの人の事、なんて呼べばいいかな？」

『んー……。……ねぇ、なんて呼べばいいかな？』

「……………。」

『……、顔黒いから、シャム猫からとってシャムって呼ぶね？』

猪狩「いや、顔黒いって言うか、あれ目出し帽だろ。」

『まぁそうだけど。じゃあ他の呼び方思いつくの？』

猪狩「……いや、全く。」

『じゃあシャム決定。……ねぇ、ご飯食べないの？』

「……………。」

『……うん、食べないっぽい。』

大西「あ、お腹すいたら、食べてくださいね！残しとくんで！！」

『ん、ミケくんありがと。多分喜んでると思うよ。』

「…………。」

大西「……喜んでますかね？」

『うん、喜んでる喜んでる。ほら、嬉しそう。』

間宮「…………。」

『……えい、』

間宮「んぐっ！？……っ、！！」

『いっ、たぁ！？……っ、殴る事ないでしょ！！』

間宮「殺す気か！！」

『元気なさそうだったからご飯食べさせてあげたんでしょ！？なのに、なんでそう簡単に人の事殴んの！？ひどくない！？』

間宮「食べさせ方ってもんがあんだろうが。」

『文句ばっかり……っ、ムカつくなぁ、』

山田「……っ、」

『あ、ノラちゃん。』

山田「っ、はい。」

『今日くらいはさ、お家帰ったら？』

山田「……えっ？」

『お母さん心配してるだろうし。一回帰ってあげなよ。』

山田「……でも、」

『家に寄り付かない娘を心配してつけてきたら殺人鬼と生活してました！とかバレたら駄目でしょ？もちろん明日には戻ってきていいからさ。ね？』

山田「……はい。」

『んんー、そんな顔しないのー。ね？』

山田「んーっ、いひゃいれす、」

『っ、ふふ、あははっ、かわいいーっ、』

間宮「…………。」

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