怪演女優 Forty Seven

・ ページ15

・



『よくあんな策思いついたなぁ、』

間宮「……だな。」

『あはは……っ、私も、もうネタ切れだっていうのに……。』

間宮「……っ、」

『……これで、私が死んでも安心だね、』

間宮「変な事言うんじゃねぇよ、」

『だって、』

間宮「それ以上言うなら、俺がお前を殺すぞ。」

『……それも良いかもね、っ、！？』

間宮「……、じゃあここで、俺が首を絞めて殺してやろうか？」

『……っ、は、……ぁ、』

間宮「……嬉しそうな顔すんじゃねぇよ。」

『はぁ……っ、ごほっ、……ごほ、……あはは、ごめんごめん。』

間宮「…………。」

『……っ、出てもいい？』

間宮「……ん。」

『……はい。』

足立《あの……さっき、あいつから連絡があって……。》

『……もしかして、不倫相手の子？』

足立《はい。……明日、慰謝料の事で話し合いがしたいから旦那さんとここに来てくれ、って……。……とりあえず、了承はしたんですけど……。》

『……場所は？』

足立《近くの喫茶店です。》

『……だったらそこまで送って行ってあげる。……ま、確実なのは毒薬かな。解剖されたとしてもバレにくい薬用意しとくから、その時に渡すね。』

足立《ありがとう……。……じゃあ、明日。》

『はーい、明日ー。……、って事だから、明日、実行。』

間宮「……打たない方がいいか？」

『んーん、打って。……なんか今日、精神が安定しない。』

間宮「……分かった。」

『…………。』


・


足立「……おはようございます。」

『あっ、おはよー。……そっちが旦那様？』

「……この度は、ご迷惑をおかけしました……。」

『いいのいいの、私は別に迷惑かけられてないし。』

足立「……で、毒薬って言うのは、」

『あー、そうそう、ちょっと待っててね……。えーっと……』

「……本当に、殺せるの？」

足立「当たり前じゃん、だって……水嶋いおりだよ？」

「……そっか……っ、んっ、！？んー！！」

足立「んぐっ！？んーっ！！んーっ！！…………」


高橋「…………っ、はぁ、」


『ふふ、チシャちゃんなーいす。……よしよし、眠ってるね。』

高橋「……今から、どこ行くの、？」

『ん？帰るよ？……あそこ、結構防音性高いんだよね。……今から結構惨い事するからさ、音が漏れちゃったら一発でアウト……でしょ？』

高橋「……そっか、」

『……本当に良いのね？殺しちゃって。』

高橋「……うん。」

『……車出して。』

間宮「……ん。」

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す