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高橋「ほんっとありがとうございました、めっちゃ楽しかったです。」

『こちらこそ。すっごい楽しかった。』

田中「お前帰り道わかるよな?」

高橋「分かります!大丈夫っす!」

田中「ん、じゃあな。」

『恭平くんまたね。』

高橋「はい!また!じゃ、失礼します!!」


ドアが閉まる時までぶんぶん手を振っている恭平くん。

ばたん、とドアが閉まると、「樹くんの彼女としてしっかりしなきゃ」という使命が終わったと頭が認識したのか、肩の力がふっと抜けた。


田中「ありがとね、疲れたっしょ。」

『ううん、全然。恭平くん良い子だったし。』

田中「なんか恭平とめっちゃ仲良くなってんじゃん。」

『言うて年齢ひとつしか変わらないからね。』

田中「ふーん……。」


さて、洗い物をしなくては。と思ってキッチンに向かおうとすると。

背中に温もりと、ぎゅっとされてる事の圧迫感が身体を襲った。


『わっ、……え、なに、?』

田中「んー?Aちゃんは誰とでも友達になれるんだなぁって。」

『……うん、?』

田中「……恭平に彼女紹介するだけだったのにな。」

『……嫉妬してる、?』

田中「さぁね、どうだろうね。」


いや、絶対に嫉妬している顔をしている。

嫉妬している樹くんを見るのが久しぶりで物珍しさがありつつも、嫉妬させてしまった事に少しの罪悪感、それと嫉妬の可愛さに「きゅん」を感じる。

さっき恭平くんが言ってた「きゅんポイント」とは、まさにこういう事を言うのだろうか。……いや、ちょっと違うかも?


『心配しなくても、樹くんしか好きじゃないってば。』

田中「ん。」

『そもそも恭平くんは恋愛対象には入らないし。』

田中「……ん。」

『私は樹くんの事が好きだよ、……樹くんは?私の事好きでいてくれてる?』

田中「……き、」

『ん?なに?』

田中「……だいすき、」


好きって言葉を聞くだけで安心できてしまう私は、案外ちょろい。

だけどきっと樹くんも安心してくれているようで、さっきまで嫉妬が見え見えだった顔はいつもの自信ありげなかっこいい顔に変わっていて。

それから、どちらともなく顔を近付けた。

そのまま唇が触れ合



高橋「すみません、忘れ物……っ、」

『っ、!?』

田中「うおっ、ちょ、!?」

高橋「えっ!?」

『ん?』


……わず、恭平くんが戻ってきた事に焦り、樹くんを突き飛ばしたのだった。


田中「なんで俺、突き飛ばされたの!?」

File.4 チシャ ※→←・



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花火2016(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます!!分かりました!お時間かかってしまうかもしれないのですが、出来次第出させていただきます!! (2022年8月12日 0時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!!良ければ、あなたの番です劇場版の、夢主のシーンとか書いて欲しいです!!これからも更新頑張ってください! (2022年8月11日 23時) (レス) id: 665485fed9 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - たまごボーロさん» コメントありがとうございます!今気付きました…笑 実は最初、猪狩くんと高橋くんのお話にしようと思ってたんですが、「後輩くん一人の方が書きやすい…」と思って急遽変更したので、そのミスだと思います…笑 教えていただきありがとうございます! (2022年8月9日 23時) (レス) id: 0f7e1e76f5 (このIDを非表示/違反報告)
たまごボーロ(プロフ) - 後輩の話で最初猪狩くん?の名前ありましたけど、話の中では高橋くんだけってことでいいですか? (2022年8月9日 23時) (レス) @page6 id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花火2016 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月9日 21時

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