検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:504,485 hit

第23話! ページ26

「車椅子外して、そろそろリハビリに移ろうか。」

やっと車椅子が外れる事になった。

ちゃんと歩けるまでは学校などは車椅子で登校だけど。

それでもようやく歩けるようになるって思うと、心が弾んだ。

それに...


相良「どうだった、先生なんて言ってた。」

片桐「まぁ顔からして余命宣告とかではないだろ。」


我が家の自分の部屋かのようにくつろいでいる2人もいるので、余計心が弾む。

『車椅子外して、そろそろリハビリに移ろうか、って言われた。』

私がそう言うと、猛くんは「良かったな。」と言って煙草の箱を胸ポケットから出した。

猛くん、煙草吸ってたんだ。

って、待て、そうじゃない。

『ここ禁煙だよ。』

相良「吸わねぇよ。」

そう言って、猛くんは面倒くさそうに煙草を箱にしまい、鞄の中に突っ込んだ。

片桐「って事は、早速リハビリに入んのか?」

『はい、明日から。』

片桐「お前どんくらい歩いてねぇんだっけ。」

『うーん...3週間とかその辺じゃないですかね、多分で申し訳ないですけど。』

そうか、3週間ぶりに歩くのか。

歩く時に産まれたての子鹿みたいな感じになるのが目に見えている。

なんだか猛くんに見られたくない気持ちが強い。

いや、でも多分猛くんは心配して見に来てくれるんだろうな...。


そんな自分の思いと葛藤していると、病室のドアがガラッと開いた。


「初めまして、鳴滝さん。」

スラットした外見の男の人で、病院で着るような白い服を着ている。

多分どこかの先生だろう。

「鳴滝さんのリハビリ担当の、真島です。」

真島先生は私に握手を求めた。

私もその手を握り返す。

真島「久しぶりに歩くのは少し大変ですが、一緒に頑張っていきましょう。」

『は、はい。よろしくお願いします。』

私がベッドの上でお辞儀をすると、真島先生は爽やかな笑みを見せて病室を後にした。

...随分と爽やかな人だったな。


『優しそうな先生、だ、ね...?』


猛くんの方を振り返ると、なんだか黒いオーラが猛くんを包んでいた。

ここは地獄かな?と思うくらい暗黒なオーラだった。

相良「なんだ、あの爽やか男。」

片桐「顔は良かったな。」

相良「んだよ、ちょっと顔がいいからって気取りやがってよ。」

そう言って乱暴にベッドのマットレスを殴る。

『そんなイラつかなくても...。』

相良「ムカつくんだよ!なんだ!あの好青年ぶった奴は!」

そう言ってまた煙草を吸おうとするので、私と智司さんが必死に止めた。

第24話!→←第22話!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (344 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
828人がお気に入り
設定タグ:今日から俺は!! , 愛され , 相良猛   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yup(プロフ) - NGシーンのやつおもしろかったーまたしてください!! (2018年12月9日 10時) (レス) id: a7aee9d490 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - もっちさん» 分かります... (2018年12月4日 23時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 相良くんカッコよし…… (2018年12月4日 20時) (レス) id: 26925a4852 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 奏さん» いえいえ!あれ、書いててすごく楽しかったです!だから番外編では初の続編も出ました(笑)面白いリクエストありがとうございます! (2018年12月3日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - サイコパスメリーさん» ハッピーいっそんパウダー入れちゃいましたねぇ...。我慢がききませんでした、磯村勇斗さんごめんなさい。 (2018年12月3日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花火2016 | 作成日時:2018年11月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。