第20話! ページ22
あまりの怖さに腰を抜かしてしまった私は、猛さんにおんぶされて映画館を出た。
相良「全く...。ホラー駄目なら俺が確認した時に言えば他のと交換してたのによ。」
『だって...猛さんがホラーは選ばないだろうと...。』
相良「恋人で映画と言ったらホラーだろ、知らねぇけど。」
知らないんだ。
知ってる上で言ってるのかと思った。
『というか、猛さんって私以外の女の人とお付き合いされた事ないんですか?』
相良「俺はねぇけど...Aちゃんはどうなんだよ。」
『ありませんよ。』
あったら恋人で映画=ホラーですよ。なんて事知らないはずがない。
相良「...良かった。」
『え?』
相良「...Aちゃんが前に男がいたら、そいつと比べられるんじゃねぇかって。」
なんて心配をしているんだ。
正直人と人を比べるほど性格は悪くない(と思う)し、猛さんほど強くて怖くて優しい人はいない。
『...私も、猛さんの初めての彼女になれて良かったです。』
元カノが元々女番長で、年上で...とか言われたらホラー映画以上に耐えられない。
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一方その頃、相良の頭の中では。
相良「Aちゃん、よくそんな事恥ずかしげもなく言えるもんだな。
俺なんて"お前の初めての男でよかった"なんて言えない。
そういう変に鈍い所も可愛いんだよな...。」
とAの意外な一面に驚いていた。
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私がそう言ったあと、猛さんは耳まで赤くして「おう。」と一言だけ言った。
そんなに恥ずかしい事言っただろうか。
相良「...お前、そういうところ鈍いよな。」
『何がですか?』
相良「なんでもねぇよ。」
そう言った猛さんは、少し上機嫌そうだった。
ころころ表情が変わるので、言ったら怒られそうだけど、見ていてなんだか可愛く感じた。
そんなほのぼのとした空気の中
明美さんが歩いているのが見えた。
今井さんではなく、他の男の人と一緒に。
相良「あの男すげぇ怪我してんな...って、あの女、こないだ商店街通ったAちゃんの友達か?」
『二股...。』
相良「は?」
あの明美さんが、ありえない。
あの時動揺してたのは、まさか...。
二股してたから...?
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みりん - 主人公が喧嘩出来るところ見てみたいです! (2019年4月14日 21時) (レス) id: f06c8b23ec (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 32話にきゅん死しました。一人でにやけてたら家族に気持ち悪いと言われました。でも気にしない!相良様がいるから!w (2018年12月31日 22時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - モカさん» ありがとうございます!続編もちゃんと出すので、モカさんも応援よろしくお願いします! (2018年11月11日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - もーめっちゃ面白いぃぃ!!これからも頑張って下さいね(^^) (2018年11月11日 0時) (レス) id: 9ae6381993 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 浅葱さん» 初コメありがとうございます!相良さんのライバルが人気ですね...。その線が深まってきたのでお楽しみに^^* (2018年11月10日 20時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花火2016 | 作成日時:2018年11月4日 16時