第１４話！ ページ16
『ちょっと染みますよ〜。』
そう言って猛さんの怪我している所に消毒をする。
相良「...いてぇ。」
『仕方ないじゃないですか、手当なんてほとんどした事ないんですもん。』
手当なんてほとんど初めてだ。
小学生の頃、好きだった男の子に絆創膏を貼ってあげたくらいしか覚えてない。
『でも、そう考えると猛さんって上手なんですね。全然痛くなかったですし。』
相良「中坊の頃は智司と大暴れしてお互いに手当してたからな。慣れてんだよ。」
へぇ...。
確かに猛さんと智司さんは仲がいいから、まさかと思ってたけど、本当に昔から仲良かったとは。
相良「...とりあえず、消毒した後はそこのでかい絆創膏貼れ。」
『はい。』
相良「小さな傷には絆創膏貼れ。」
『はい。』
相良「そのあとAちゃんから見て、右腕を怪我してるからそれをまたでかい絆創膏で貼って...
って、なんで俺が1から指図してんだよ。」
確かに無意識だったが、なんでだろう。
『指図されずにやったら、猛さんがミイラ男になりますけど、良いなら指図しなくて大丈夫です。』
相良「...指図するから、手当頼む。」
猛さんは諦めたように私に言った。
その後も、猛さんの指示通りに手当を進めていった。
初めての手当にしては、手際がいい方だっただろう。
『出来ました。』
私がやったと思えないほど、ちゃんとしていた。
猛さんがミイラ男にならなかったから良かった。
相良「ありがとう。」
『...猛さんって包帯姿、似合いますね。』
相良「それは、褒めてるのか？けなしてるのか？」
『褒めてます。』
正直褒めてるのか自分でも分からなかったけど。
相良「まぁ...動きづれぇけど、仕方ねぇか。」
『喧嘩できない分、手当の練習もちゃんとしておきます。』
相良「頼んだ。」
そう言って、猛さんは自分の包帯を見る。
その目はなんだか、満足そうだった。
相良「...A。」
猛さんは私の名前を呼んで、私の頬を触った。
包帯が当たってくすぐったい。
相良「ありがとよ。」
そんな事急に言われると照れるが、すごく嬉しかった。
『...明日、大雨降りますかね。』
相良「う、うるせぇ！早く出るぞ！」
そう言って、さっき私がやった様に強引に手を引っ張ってあの商店街に戻った。
包帯の感触がしたが、猛さんの手はたくましくて大きくて、なんだか安心できた。
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みりん - 主人公が喧嘩出来るところ見てみたいです！ (2019年4月14日 21時) (
レス) id: f06c8b23ec (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 32話にきゅん死しました。一人でにやけてたら家族に気持ち悪いと言われました。でも気にしない！相良様がいるから！w (2018年12月31日 22時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - モカさん» ありがとうございます！続編もちゃんと出すので、モカさんも応援よろしくお願いします！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - もーめっちゃ面白いぃぃ！！これからも頑張って下さいね(^^) (2018年11月11日 0時) (レス) id: 9ae6381993 (このIDを非表示/違反報告)
花火2016(プロフ) - 浅葱さん» 初コメありがとうございます！相良さんのライバルが人気ですね...。その線が深まってきたのでお楽しみに^^* (2018年11月10日 20時) (レス) id: cdf4b9c055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花火2016
| 作成日時：2018年11月4日 16時
