332.ユウくん、発熱 ページ32
注意 1-2年前に書いたものを修正して上げたため
全話流れ確認したのでないと思いますが、
同じものを掲載していた場合は教えて頂けたらと思います。
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食欲をそそる焼いたトーストの香ばしい匂いと、隣には鮮やかなニンジンのポタージュ
真っさらな皿の上には彩り豊かなカットフルーツとシンプルだがウチの食費予算だとこれでも贅沢になるのである
『……あれ』
我が寮は朝食時間は決められており、針が半を指す頃に卓について食事を共にする
だがいつも寝ぼけたグリムを連れてくるユウくんの姿はなく、階段を覗くが降りてくる気配は全くないのだ
あれからまた、普段と変わらない生活にと戻った
そしてあれ以来レオナさんを学校で見かけない
私自身後ろめたさしか持ち合わせていないので彼が現れそうなところは最低限近づいていないが、出席していないのか食堂などの共有場所でも見かけない
そうしてもうすぐ1週間が経とうとしている
『ユウくーん、朝だよぉ』
…
おぉっと？無視はさすがにお姉さん泣いちゃうな？
まぁ、ユウくんに限ってそんな反抗期的なことはないわけで大方寝坊だろうと私は部屋に向かった
数回彼の部屋のドアを叩くがこれまた応答はない
ただでさえ質素なのに温かさも抜けたらより寂しいことになってしまう、それこそ悲しい
ゆっくり扉を開けるとベッドの布団は盛り上がっていて上には灰色の毛玉が沈んでる
(珍しい、ユウくんって寝坊するんだ)
グリムに関しては特に珍しくもないが、ユウくんは休日でも規則正しい
私もその生活に合わせるようになったので何なら今前世含め人生で一番健康的な生活を送っていると言っても過言ではない
『ほれ、起きろ』
グリム「ﾌﾞﾅｯ」
『ぐっもぉにーん、グリちゃん
…ユウくーん？』
頭まですっぽり布団を被ってしまっている
…息苦しくないのかな
今日は特別寒くもないし、何なら私はワイシャツ一枚でも肌寒さは感じない
まるで潜るように布団に包まってしまっているのだが身動き一つなく、一向に出てくる気配もないので布団をめくった
『おーい、ユウくん起きてー…
……
あったかい、ねぇ…？』
生暖かい蒸した熱気と、額や首に浮き出た汗
髪を分けて掌を当てると表面はしっとりと濡れていて体温は火のように火照っている
水仕事を終えた後の手には、まるで火傷をしてしまいそうだと思うほど熱く感じた
『…
ユウくん、今日はお休みしよっかぁ』
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kiwa(プロフ) - にゃーちゃんさん» 初コメありがとうございます^^先日久々に振り返ってみたのですがこんなに甘々なものを書いてたのかと己も違う発狂しました()レオナさんはまだ出てくるので楽しみにしていていただきたい！← (12月9日 8時) (
レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めっっっっっっちゃくちゃ好きです…！！！！レオ ナさんのマーキング好き…尊い…鳴ちゃんのセリフ入ってる時とかめちゃくちゃ発狂しました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (12月2日 21時) (レス) @page31 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - ぴーさん» 投稿してすぐコメント嬉しいです^^ありがとうございます！コツコツ出していくのでお待ちくださいませ(^^) (12月1日 21時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - 更新お待ちしてました！！！とても嬉しいです！！これからも楽しみにしてます！ (12月1日 18時) (レス) id: 97ffbf1dea (このIDを非表示/違反報告)
kiwa(プロフ) - Aliceさん» (返信ご不要とのことでしたが返させて頂きました。ご不快に感じましたらすみません)私はこの物語はこうしたら面白いかな?よりもトントン言葉を重ねるのを楽しみとして書いているので笑ってくださったエピソードが嬉しいです^^本日更新致しましたお楽しみ頂けますように (12月1日 18時) (レス) id: 5aec69db40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiwa | 作成日時：2020年7月20日 0時
