【ツイステ】おいでよ、おんぼろ寮(仮)

35.泡風呂バスタイム ページ35

ー浴室ー



グリム「ヒデェ目にあったんだゾ…」


『自業自得だよ』

グリム「風呂くらい俺様一人で入れるんだゾ」

『単位それであってんの？』


匹か人なのかそこは教えて欲しい

結局バスタブのお湯を溜めつつ、シャワーでグリムの汚れを落としてやった
最初は嫌がられたが「うるせぇ」とあわ立てて羊にしたあと上から勢いよくお湯を被せたら
疲弊したのか大人しくなった
ごめん、この世界愛護団体とかいたら突き出さないでね


グリム「何入れるんだ？」

『サムさんから貰ったの、リラックスアイテムだって』


見た目はただの入浴剤
使い方も同じで溜めたバスタブに入れればいいんだと
メーカーは私が先日買いに来ると言った口紅と同じメーカーだった

サムさん…
優しさが身に染みます



グリム「ふぉお！」

『おぉー、泡もこなった』


入れるやすぐさま湯の表面が泡立ち、バスタブは泡でいっぱいになった
これはあれだな、「泡風呂」ってやつだ

乙女の憧れまんまを具現化したようなバスタイムが出来上がりました
なるほど、これは贅沢だ

入って腰を下ろすとふわっと蜂蜜の甘い匂いに包まれてほぅっと声が自然と漏れた


グリム「スッゲェんだゾ！」


シャワーで洗った時はぐずったので「所詮猫か」と思ったのだが
バスタブには躊躇なく入って泡を楽しんでいる


『グリムは風呂とかお湯苦手なの？』

グリム「失礼なヤツだな、俺様綺麗好きなんだゾ」

『…あ、そう』

グリム「ふなぁ…甘くていい匂いなんだゾ」

「食べてみたら。面倒見ないけど」


いい匂い
私はまだしもグリムの毛なら明日も蜂蜜の匂いしたりして
猫吸いってしたことないけどやってみるか

ふなふな言いながら私の足の上を犬かきで泳いでるのでヒョイっと持ち上げてみる

『ほれ、泡。鼻についてる』

グリム「ふなっ」

『あとでユウくんにちゃんと謝りなよ』

グリム「嫌なんだゾ！」

『おー、それは何で』

グリム「アイツ俺様のこと投げたんだゾ！！」


だからそれは自業自得言うたやんけ

36.寮治安悪い説→←34.あるなら洗濯機で丸洗いした

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す