【ツイステ】おいだせ、おんぼろ寮(仮)

182.監督生シック ページ32

エース「あー、ありゃダメだな。完全に監督生(ユークン)シックだ」

デュース「参ったな…どうするんだ」



トレイ「よし、焼き上がりを待つ間に、お前ら二人でテーブルの準備してこい」


エース「えぇ…なんでオレら二人？」

トレイ「働かざる者食うべからずだ、しっかり掃除もするんだぞ」


デュース「はい！行くぞエース」

エース「へーい…」


そんな会話が後ろから聞こえてきた
足音が二つ遠ざかるのでどうやら二人は準備とやらに向かったらしい

初めて訪れたがハーツラビュル寮というのはとてもメルヘンチックだ
お城のような外観、ハートの女王と言うだけあってハートモチーフは至る所にあるし
建物から外を見下ろせば茂った草木に赤と白の薔薇が見える


(…かわいい)


うちはお世辞にも華やかって言えないからなぁ
外壁ボロボロ、モチーフかはわからんがガーゴイルはいるな
リメイクってか改修工事の方が優先だけどあれの場合は



(…部屋の中に花でも飾れば少しは違うか…？

…んー…植物園で何か分けて貰おっかなぁ)



トレイ「何か面白いものでもあったか？」

『…え』


ぼーっと眺めていると、いつの間にか同じ窓枠に寄りかかるようにして話しかけられた
いつの間にと思ったがそう言えば彼はここに残ってるんだったな


『…えっと、ここは薔薇が綺麗ですよね、手入れが大変そうだけど』

トレイ「まぁ、そうだな。世話はかかせないが手をかけてるだけあって綺麗だろ？」

『ですね。んー…何か植えてみようかなぁ』

トレイ「？、花が好きなのか？」

『いやぁ、寮が殺風景なんでこう変化が欲しいなぁと』

トレイ「そうか…なら薔薇を少し持っていくか？テーブルに飾ると雰囲気も変わると思うぞ」

『頂いていいんですか？』

トレイ「リドルの了承がいるが、白薔薇の時に何本が選定するんだ。それを持っていくといいよ
…あ、ほら」

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