2話 久しぶり ページ4
虎探しかー…
坂口安吾は何で人手不足の探偵に依頼したんだよ
ただでさえ1人で切り盛りするの大変なのに
〈にゃ、これ見るにゃ〉
猫が私に言った資料を見る
それの内容はとても私に近いものを感じさせた
『これは私じゃない方がいい』
私は出かける準備をした
あいつの元へ
〈何処へ行くにゃ〉
『武装探偵社』
〈魔女も探偵にゃん〉
そうだけども、虎探しをする上で私だけでは無理だ…協力をしてもらわねば
私は煉瓦で建てられたレトロな建物の前に立つ
流石だ、私の事務所より大きいし歴史を感じる
中に入り進める、
コンコン
ノック音
ドアが開き、待合室へ案内された
「こんにちは、事務員の谷崎ナオミですわ
もうすぐ対応する者が来るのでお待ちください」
黒髪の少女がお茶を差し出してくれた
私はそれをゆっくりすする
熱い…
「初めまして、素敵な後ろ姿に惚れ惚れしてしまいました!一緒に心中…
…A!!?」
『会っていきなり失礼で馬鹿なのは変わりないね…太宰』
太宰は4年前と雰囲気がだいぶ違った
身長も伸びて男らしくなってる
黒い外套ではなく、落ち着いた茶色の外套を纏い優しい目をしている
太宰「雰囲気が違って全然気付かなかったよ…
元気にしてたかい?」
『おかげさまで。私は太宰と違って地下に潜ることなくこの道に進んだ』
太宰は私の前にすわり
隣にいた長身の眼鏡が驚いている
「知り合いか…太宰?」
太宰「私の友人だ。国木田くん、ここではなく社長室へ案内してくれ」
国木田「あ、ああ…」
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作者名:まろ | 作成日時:2017年11月26日 12時