【鬼滅の刃】学園に吸血鬼がいるなんて聞いてない。

４０話 ページ40

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「はぁー！ 早く始まらねェかなぁ！！！ なぁまだ始まんねぇのか！？」
『もーちょいかな？ 時間的に。ってか伊之助めっちゃ張り切ってるじゃん』


そんな楽しみにしてたの？と笑いながら聞くと、彼はすん、といつもの強気な笑顔を消した。


「A。ぜってぇ勝つぞ」
『！ ……当たり前じゃん。やるからには一位以外持ち帰らないよ』


ふっ、と笑い挑発的な笑みを送れば彼はまた強気な笑みに戻ってそーだな。と何処かに行ってしまった。

そうか、一位以外か。うん、そうだね。私の性格上一位狙う以外なかった。



『やりますかっ！』
そう自身を鼓舞して頬をぱちんと叩いた。
絶対一位をみんなに献上してやる。




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「さァ！ 体育祭も始まりまして、最初の種目はパン食い競争です！ このパンは一年生の竈門炭治郎君家のパンであります！」


えっ放送委員？絶対それ要らない情報でしょ。ってかあります！って語尾どうしたんだよ。


まぁパン食い競争には私は出ないし、炭治郎も伊之助も由良も出ない。とりあえず適当に応援しよ。



「位置について、よーい、ドン！」


パンっとピストルの音が響いて観客が沸く。
競技者はみんな一斉に走り出していて、パンを食おうと必死。


だが、手も使えない口だけで食らうのは難しいらしく、パンを落としてはそのパンを諦めてまた次のパンを食らいにいく。



「俺の家のパンをそんな粗末ししないでくれっ！！！！！！！！！」
『へぁっ！？ た、炭治郎！？ ままままって落ち着いてー！！！！ 炭治郎！！！！』


飛び出して行きそうになる炭治郎を捕まえて、抑え込む。

粗末にされて怒るのは分かるけど、これ競技だから！そういうつもりで炭治郎も作ってたでしょ！？！


結局、残っているクラスメート達総出で炭治郎を抑えた。


「体力全部持ってかれた…」
「これ競技より全然キツかったんだが……？」


そんなパン食い競争も終わり、次は【借り物競走】私はこの競技に出る。



正直、借り物競走に出たくなかったんですけど......だって、なんか変なお題出たらどうすんの？普通に走りたかった(脳筋)


「スタート位置についてくださーい！」



係りの人にそう言われ、スタート位置に付く。
私以外みんな二年生か三年生で、少し緊張する。


ってか、なんかみんな気合い入りすぎてない？そんな一位になりたいのか。と思っていると、後ろから可憐な声の持ち主が私に話しかけて来た。





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