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じゅうななー ページ18

.



心なしか震えている彼女の声が聞こえた。
嫌な、予感って?私がそう聞くと、目を伏せた。


「あの人は、A様のように心が澄んでいませんでした。
一見マイペースに見えて、多分、人一倍計算しながら動いているんです、しかも幽霊にどこか敏感なんです。」


余程怖い思いをしたのか、私には見当もつかないが、彼女が身に纏っている布がくしゃくしゃになる程握りしめていることが分かった。


強く掴み過ぎている手の上から私の手を乗せる。
びっくりした様子で一瞬こっちを見たが、私が笑うと彼女も笑ってくれた。



「……本当に、貴方は澄んでいる。これは狙われますね。手を、重ねてくださっただけで気持ちが軽くなるなんて…」

最後の方が良く聞こえなかったので聞き返してみると、何でもないです。と。
え、悪口?メンタルもう一欠片しかないんだけど。



「もう一度聞きます、本当にこれを聞いていいんですか?」
『うん、面倒くさい事も、命にかがわかる事も嫌だけど。けど、君が怖いなら、私が一緒に心の重りを背負うよ』


私そんなヤワじゃないからどんどんこーい!と胸を張って意気込むと、切なそうに私の頭を撫でた。


「あの人はご主人様のご友人で……ご主人様からはこう、呼ばれていたはずです」




______と。



『……!』




.

「Aさん。遅かったね、心配した」
『ごめんなさい!大の方でし…て……って、ごめんなさいごめんなさい嘘なんでやっちまったって顔やめて下さい、ツボります』


焦った〜、俺、女性に言いづらい事言わせたかと…と、胸を撫で下ろしている彼を見て紳士だな、と思う。


『あっ、私の事さん付けで呼ばなくていいですよ。私の方が年下なんで』
「あっ、そう? じゃあAって呼ぶわ」
『しょっぱなから呼び捨て…これはイケメンだからできることなんだね…うん、わかるよ……』
「エッ?」


その後トゥンクしたり、ゲームして盛り上がったりして帰った。うろ覚えだって?
しょうがないじゃん!?幽霊の子の話が衝撃的過ぎたんだよッ……!!

ほんとに、衝撃だった
……でも、あの子の話が嘘とは思えない…



『厄介、だなぁ』
頭を抑え、そう呟いた。





〜その後のそらまふ〜
(A…ちゃんっ……はっ!?)
(あーもう帰った)
(!? な、なんで引き止めてくれなかったんですか!?)
(ごめんごめん、ライン交換したからそれでいつでも会えるだろ)
(…あとで僕にもライン教えてください)
((ちょろっ))




.

じゅうはちっ!→←じゅうろっくー



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紅茶 - 作者様…御生存なさっていますか…?更新頑張ってください! (2022年12月1日 17時) (レス) @page19 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 風邪には気をつけて下さい。更新頑張ってください!! (2019年12月8日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - 夢主ちゃん性格悪い〜作者さん生きてますか?更新頑張ってください! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
kl - おーい、作者生きてる?大丈夫? (2019年3月25日 12時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - 続けてコメントごめんなさい!33の桶狭間の戦いと三蔵がなんかもうネコトモなんです! (2019年1月24日 23時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐の中の棒人間 | 作成日時:2018年8月20日 14時

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