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じゅうろっくー ページ17

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『前回の私の扱い酷すぎだろ、一応この小説の可愛い可愛い夢主ちゃんだよ?』
「A様メタイです。それときもっ」
『私のメンタルお亡くなりになられたっ♡』


中々に辛口になってきたよね、君。
とジト目で見るが、過去のことを思い出しているのか全く聞いてる様子ではない。


その姿はまるで恋する乙女で、くすりと笑ってしまった。


『…ふふっ、君はそらるさんのこと大好きなんだね』
「私ごときがご主人様を一人の男性として見れる訳がないですよ」
『ごめん、だからその顔やめて、ほんとにトラウマだから』


またもやクワッと身を乗り出して影を濃くしてきた。
だから怖いっつーの!!
少し距離を取った私に、さも気にしていないような涼しい顔で彼女は言った。



「……貴方は、私の名前聞かないんですね」
『んー? まぁ、聞かないっていうより……聞いてもわからないし』


だって、覚えてないでしょ?"君達は"

そう言うと、彼女はハッとした顔になったかと思うと、私を切なそうに見つめる。
えなになに。もしかして惚れちゃった系?


いや、でも私はみんなのアイドルだか
「……A様は、私が思っていたよりずっと大変な思いをしてきた様ですね」

『お主…また遮りおって…くっ……!!』


何のことです?と呆れたように呟く彼女に私はべっつにー、と返した。そして真っ直ぐ彼女の目を見つめて言葉を発する。


『…ってゆーか、大変な思いって?』
「私達みたいなものが視えてしまうと、色々と他の方とは違う生き方をして来なければいけなかったと思います。貴方様は視える方でも特上以上の様ですしね」
『……んー、まぁ、いろいろ災難はあったよ。
生きてるだけで命狙われるんだから』


ほんっと、困っちゃう!と大袈裟に怒ってみると、彼女は苦笑いしながら大変ですね、と一言。
そんな彼女に背中を見せて、一歩、一歩、と歩いていく。


『でも、ね、私、この力は持っていてよかったなぁ、って思ってる』
「……と言いますと?」


『だってさぁ? 考えてもみてよ、この能力があったから君とも会えたじゃん? それだけで、この力には価値があるよ』

1ターンして彼女に笑顔を見せると、キョトンとした顔からすぐに微笑んでくれた。
A様は性格がいいですね、と笑う彼女。
やめて、照れるから。


『あっ! ねぇ名前のくだりに入る時貴方はって言ってたよね?前に君の名前聞いた人がいたの?』
「…嫌な、嫌な予感がするんです。貴方に言ってしまったら」



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じゅうななー→←じゅうごー



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紅茶 - 作者様…御生存なさっていますか…?更新頑張ってください! (2022年12月1日 17時) (レス) @page19 id: beb9593a66 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 風邪には気をつけて下さい。更新頑張ってください!! (2019年12月8日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
あいろ - 夢主ちゃん性格悪い〜作者さん生きてますか?更新頑張ってください! (2019年9月5日 20時) (レス) id: 7961ad3a74 (このIDを非表示/違反報告)
kl - おーい、作者生きてる?大丈夫? (2019年3月25日 12時) (レス) id: 33cdc0490e (このIDを非表示/違反報告)
れあ(プロフ) - 続けてコメントごめんなさい!33の桶狭間の戦いと三蔵がなんかもうネコトモなんです! (2019年1月24日 23時) (レス) id: 5be1506abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐の中の棒人間 | 作成日時:2018年8月20日 14時

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