塩気の奥 / d.o. ページ37
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私には付き合って半年、同棲中の彼氏がいる。その名もドギョンス。目が大きくって、笑うと口がハートになる。性格は優しくて、だけど頑固で几帳面。その上ツンデレ。というかもはやツンツンデレ。デレなんて酒に酔った日しか見れない。お酒には弱いらしく、お酒を飲むと人が変わったようにデレてくる。いつもはかっこいいギョンスだけど、その時は可愛いから甘やかす。
そして今日、彼は飲み会。あの人は絶対お酒を飲むから、デレが見れる。デレデレのドギョンス。楽しみだな。楽しみだな。ひとりで浮かれていると玄関のドアが空いた。
「っA〜、」
玄関先で私を呼ぶギョンス。
『お酒飲んだの?』
「のんだのんだ。おいしかった。」
少しばかり呂律が回ってないギョンス。可愛い可愛い。
「…はぐしよう」
答えを言ってないのに抱き着いてくるギョンス。あれ、お酒の匂いじゃなくてギョンスの香水の匂いがする。
まあいいや取り敢えず玄関でいちゃつくんじゃなくてリビングでいちゃつこうじゃないか。
私はギョンスをほぼ引きずってリビングに向かった。
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作者名:ユラ | 作成日時:2019年7月2日 1時