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それから部活が始まっても、聡の態度は変わらなかった。
健「えぇ、改めてだが、佐藤、松島、おめでとう！」
中島先生がそう言うと皆は拍手をし始めた。
勝「ありがとうございます！」
聡「…………」
すると中島先生は聡の異変に気がついたのか聡の方をじっと見ていた。
健「おい松島、なんかあったか？」
聡「あ、いや……なんでもないです。」
健「そっか。じゃあ部活始めるぞー。」
中島先生にそう言われ皆は楽器の準備をし始めた。
いつものように3人で練習をしようと、私は聡に
話しかけようと試みたが、なんだか話しかけずらくて、
勝利と2人で練習する事にした。
勝「聡、どうしたんだろね。」
勝利が楽譜を開きながらそう聞いてくる。
私は今日の朝、聡に言われたことを勝利に全部話そうかと思ったけどやめた。
でも一つだけ気になることがあって……
「ねぇねぇ勝利、なんでさ、聡が私たちが付き合ってること知ってるんだろうね。」
私がそういうと勝利は楽譜をめくっていた手を止めた。
「勝利？」
勝「さぁ、なんでだろうね。」
勝利はそういうとマウスピースを口に着けて音出しをし始めた。
(なんでだろう……)
私もそう思いながら音出しをする事にした。
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作者名：のの | 作成日時：2021年1月31日 14時
