殺し屋姉弟に愛情を (ページ27)

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25，5話　♪(ちさ作) ページ27

「エーミール!!」

扉を蹴破るようにエーミールの部屋に雪崩込んだ。

しかし真っ先に入ったゾムが動きを止めた。

「は？何しとるんゾム。はよエーミールにコレを!」

そう言いシャオロンがゾムを押し退ける。
しかしそこでゾム同様固まった。

「は？なんでこんなこと…」

「お、俺も分からへん。なんで、なんでなん？」

二人とも目の前のソレが信じられないのだろう。
だってソレは暴力的なほど唐突で、有り得なくて。

「はぁっ、はぁっ、何してるんやお前ら!早うコレをエーミールに渡さなきゃあかんのやろ！

何がお前はやめといたほうがええや!どけよっ!って、え......」

そんな、こんなことってある？
いつも朗らかに笑っていたあの教授が。
クソ真面目でおもんないアイツが。
今１番必要なエーミールが！

「な、なんで、エミさんが死んどるの？」

パソコンが置いてある机の前でエーミールが死んでいた。
赤い水たまりの中心で動かない彼。
それだけなら希望はあった…しかし彼の頭は醜く潰れており、中身が少し見えていた。これをどう見れば生きているように見えるのか。

ゾムは真っ赤になるくらい拳を強く握っていた。
シャオロンは唇を震わせ、鬱はエーミールをから目をそらしていた。

「こんなの…酷すぎるやろ…誰が、こんなこと」

「私だよ☆」

後ろから声が聞こえた。
バッと振り向くと………

「え？嘘やろ？」

「嘘じゃないよ☆だってみたでしょソレ。信じたくないことを反射的に嘘って言うのはニンゲンの悪い癖だと思うの」

低い身長。
赤黒いモノがベットリとついたステッキ。
桃色の綺麗な髪をハートの髪飾りで２つ高い位置でとめている。

「そう、リリカがソレをつくったの！殴り殺してね☆」

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(親友、ちささんが書いてくれました。
本編とは全く関係ないです。

おまけとでも思っててください。麻倉詩悠)