深澤先輩×自主練 ページ24
全員のグループレッスンも終わり、その後の個人練も終えた後で今日のダンスレッスンは終了となった。
美「Aー、部屋行こー!」
「あ、私もう少し練習してから戻ろうかな」
美「え、偉い…!付き合おうか?」
美佳はそう言ってくれたけど、個人練習の時間に散々付き合わせてしまっていた。
「ううん、もう充分色々教えてもらったから。美佳の練習時間割いちゃってごめんね」
美「そんなの全然!じゃあ先戻るけど、あんまり頑張りすぎちゃダメだよ?」
「うん、ありがと」
そうして美佳に手を振り部屋から見送る。
この後は夕飯の時間まで自由時間となっていたので、先程先輩たちから言われた事を思い出しギリギリまで練習する事にした。
初めのうちは1.2年生数名が私と同じように自主練していた。
しかし、次第に1人また1人と去り、広い部屋にやがて私1人きりになってしまった。
シンと静まり返る部屋にたった1人。
だけど誰にも見られず気兼ねなく練習できる。
そう思っていた時、練習室の扉が開いた。
深「うぉっ!…ビックリしたぁ!」
「あ…すみません。お疲れ様です」
こちらもらビックリした…
それは確か3年生の“ふっか“と呼ばれている先輩だった。
深「お疲れー!…もしかしてまだ練習中?」
「はい」
深「え〜!偉いなぁ〜!俺、忘れ物しちゃって」
そう言って部屋の隅にあったタオルを手に取ってヒラヒラして見せる。
そうですか…と曖昧に返事をして先輩が出て行くのを見送る。
そう思っていたのに、先輩はなかなか出て行かない。
どうしたんだろ?って思っていたら、
深「(人1)さん、だよね?…さっきめちゃめちゃ集中攻撃合っちゃったね」
痛いところを突かれてしまう。
「はい…すごい時間とってしまってすみませんでした」
思い出すだけで恥ずかしさと悔しさと悲しい気持ちになって泣きそうになる。
深「…どこで行き詰まってる?」
先輩が私に尋ねながらゆっくり近づいて来る。
「え?えーっと…間奏の部分の…」
口で説明する途中で、
深「ここ?」
実際に動きを見せながら先輩が見事に当ててくれる。
「そこです!!」
深「いやぁ、ここむずいよね。もしかして手と足が上手くついてかないとかじゃない?」
すごい!
「はい!そうなんです!」
先輩は「わかるわかる〜」と言いながら、取りに来たはずのタオルをなぜか頭に巻き出した。
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由希(プロフ) - こちらも読ませて頂きました!やっぱり渡辺先輩いいですね。続きがあったら読みたいです!これからもほかも読みますね! (8月2日 10時) (レス) @page40 id: 4a86c3b00e (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 物語の構成が抜群でした!本当にキャンプに来た気分になれてワクワクしました。全員分の続きが気になりますが、やはり最後の渡辺先輩が印象強いです。苦手だったはずなのになぜか気になり、いつの間に好きに!?ってなったら最高ですよね。読んでみたい!! (2022年2月23日 19時) (レス) id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - あしゅさん コメントありがとうございます。そんな風に言って頂けてとても嬉しいです(涙)誰かしらの続きは必ず書こうと考え中なので、その時また覗きに来て頂けたら嬉しいです!! (2021年10月1日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - はじめまして!どのお話も続きが気になるものばかりでキュンキュンしながら読みました!出来ることなら全員分の続きが読みたいです!! (2021年9月30日 22時) (レス) id: 0768c9f17f (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - sakiさん こちらの作品も読んで頂き、そして貴重なご意見ありがとうございます^ ^是非参考にさせて下さい!続編前向きに検討したいと思います^^ (2021年9月27日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2021年9月8日 2時