阿部ちゃん×レクリエーション ページ20
私たちのグループ9人は阿部ちゃんを筆頭にどんどん謎を解き、ハイキングをしながら色んな箇所に設置された設問に答えていく。
これらを準備してくれてる先輩たちってどんだけすごいの…とボーッと感心していると、
阿「ちょーっとちょっと!(人1)ちゃん、ちゃんと考えてんの?」
って阿部ちゃんが急に顔を覗き込んでくるから一瞬ドキッとしてしまう。
友だちとして普通に仲良く接してるけど、阿部ちゃんて実はすごい顔整ってるよねって今更気付く。
「ごめんごめん、考えます」
阿「やっぱ考えてなかったんじゃん」
可笑しそうに阿部ちゃんが笑うから、つられて私も笑ってしまった。
それからも私たちのチームは協力プレイでどんどん先へ進み、なんと1番にゴールすることができた。
山の中を歩くのは大変だったけど、みんなでワイワイ話したり考えながらだったので、不思議と疲れなどは無く、阿部ちゃん以外の人たちとも打ち解けられてとても嬉しかった。
しかし、いざゴールしてしまうとやる事はなくて。
他のチームがゴールするまでは待ち時間という形になった。
美佳は今どの辺かなーって考えていたら、阿部ちゃんにトントンと肩を叩かれる。
阿「なんか退屈だし、一緒に宿舎戻らない?」
確かに。ここにいても暇だし、宿舎にいた方が何かとやる事も見つかりそう。
私はありがたく阿部ちゃんの誘いに応じて戻る事にした。
「あれ?他のみんなは?」
阿「さっき先に帰って行ったの見かけたよ」
「え!早っ!阿部ちゃん、もしかして私に気を使って声かけてくれた?」
阿「俺が誘わなかったら日がくれるまであの場に体育座りしてそうだったからね」
キラキラスマイルで冗談を言われて、私は返す言葉に思わず詰まってしまう。
「…阿部ちゃんのその笑顔って素でそんなキラキラなの?アイドルみたい」
阿「あははっ!なーに言ってんの!」
そういうのも全てキラキラしすぎていて眩しい。
終始阿部ちゃんに癒されながら私たちは少し険しい道を歩く。
行きの上りでは気付かなかったけど、なかなかの細い道で緊張してしまう。
阿「大丈夫?気をつけてね?」
阿部ちゃんは後ろを歩く私をチラチラ振り返りながら気にかけてくれる。
「ありがとう、だいじょ…きゃあぁぁあ!」
…大丈夫ではなかった。
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由希(プロフ) - こちらも読ませて頂きました!やっぱり渡辺先輩いいですね。続きがあったら読みたいです!これからもほかも読みますね! (8月2日 10時) (レス) @page40 id: 4a86c3b00e (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 物語の構成が抜群でした!本当にキャンプに来た気分になれてワクワクしました。全員分の続きが気になりますが、やはり最後の渡辺先輩が印象強いです。苦手だったはずなのになぜか気になり、いつの間に好きに!?ってなったら最高ですよね。読んでみたい!! (2022年2月23日 19時) (レス) id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - あしゅさん コメントありがとうございます。そんな風に言って頂けてとても嬉しいです(涙)誰かしらの続きは必ず書こうと考え中なので、その時また覗きに来て頂けたら嬉しいです!! (2021年10月1日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
あしゅ(プロフ) - はじめまして!どのお話も続きが気になるものばかりでキュンキュンしながら読みました!出来ることなら全員分の続きが読みたいです!! (2021年9月30日 22時) (レス) id: 0768c9f17f (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - sakiさん こちらの作品も読んで頂き、そして貴重なご意見ありがとうございます^ ^是非参考にさせて下さい!続編前向きに検討したいと思います^^ (2021年9月27日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2021年9月8日 2時