ヒモカレ【青】

#6 ページ6

翌朝、



目覚めると隣にはいつものようにスヤスヤ眠る翔太の姿があった。





私はそっと手の甲で彼の頬を撫でてから、ベッドから抜け出して身支度を始めた。






軽く朝食を済ませ、ここ最近では新たに朝のルーティンに加わっている翔太の昼食作りまでを終える。






翔太は昔から朝食を食べない人なので、一緒に出社していた時も私が食べる様子を「美味そうに食うな、笑」って笑いながら自分は青汁を飲んでいた。






翔太の昼食にラップをかけた所で再び寝室に戻る。






先程と同じ体勢で眠り続ける彼に、「翔太」と声を掛けた。





いつもなら眠いながらにも呼び掛けに応じ、

『いってらっしゃい』ってポヤポヤした顔でベッドの上から見送ってくれるのに、今日はちっとも起きやしない。






まぁ、昨日たくさん飲んだみたいだし…仕方ないか。





私は『お昼ごはんちゃんと食べてね』というメモ書きをリビングのテーブルに残し、家を出た。





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昼休み。




外回りが長引いて、いつもより遅めの昼休憩になってしまった。




スマホをチェックしても、特に翔太からの連絡はなし。





まぁ元々マメに連絡を取り合う私たちではないので、さほど気にもならなかったけど、ちゃんと起きてご飯を食べたかは気になってしまう。





『ご飯食べた？』




送ったと同時に既読マークがつく。




翔『あ、まだ。今起きた』






「えっ！？」

思わず大きな声が出て慌てて口を塞ぐ。





…だって、今はもう14時だ。






『どんだけ寝てんの！飲み過ぎ！笑』





驚きはしたけど、そんな風に冗談ぽく返信をした。





翔『それな、笑』







…いやいや、‘’それな‘’じゃないから。





思わず心の声が漏れそうになる。





『ちゃんと食べてね？』




翔『うん。ありがとう！』





そんな感じでメッセージのやりとりは終わった。

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