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翔太side
これは強がりとかじゃなくて、めめの男気を汲みたいという確かな自分の思いだった。
めめは隠れて何かするような卑怯な奴じゃないって分かるし、
それに、今日改めてAに会った事でAが俺以外を選ぶ訳がないって自負もあった。
目「じゃあ来週誘うわ」
翔「けどAは絶対渡さないからね」
目「奪っていいんじゃないの?」
翔「奪えるもんなら奪ってみろよ」
目「ははっ、強気だな、笑」
めめが笑った事で、何となくホッとする。
翔「…けどさ」
目「ん?」
翔「誘うなら昼飯な。夜はダメ。酒とか入るのはなしね」
目「うわ、ダサっ!笑」
翔「うっせ!」
確かにこんな保険を賭けるのはダサすぎだけど、夜の酒が入った雰囲気とかは本当やめて欲しい。
Aは飲むと甘える癖があるし。
めめは多分本気で落としにかかってきそうだし。
だけどとりあえずは険悪な感じにならなくて良かった。
俺としても、めめとの友情はこの先も守りたいところだから。
こうして無事に言いたい事を言い合えた夜は終わった。
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Aside
翔太と会った事で不思議と気持ちが満たされていた週明け。
いつもより弾んだ気持ちで出社すると、すでに向かいのデスクには目黒くんの姿があった。
「おはよう」
目「おはようございます」
「金曜日は…色々ごめんね」
傘を借りた事や、翔太を含む色々な騒動を含めて総合的に謝罪する。
目「…何がですか?」
だけど目黒くんは何も気にしていない様に、作業をしながらそう答える。
視線はずっとパソコンに向けられたままで、今日はまだ1度も目が合っていない。
「…目黒くん?」
目「はい」
「何か…怒ってる?」
そこでようやくキーボードを打つ彼の手が止まり、しっかりと私を見据える。
目「…Aさん」
「はい」
目「今日一緒にランチ行きましょ」
「へ?」
予想外の流れに思わず間抜けな声が出る。
目「約束したじゃないですか。俺にご馳走させて下さい」
「あぁ…うん。わかった」
怒っていたように見えたのは、どうやら気のせいだったのかな、、
目黒くんに圧倒されるまま、ランチの約束がナチュラルに取り決められてしまった。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー!ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません!?こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます!🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます!またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2022年8月12日 17時