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#36 ページ36

週が明け、再びいつもの日常が始まる。





翔太のいない朝には未だに慣れなくて、1人きりの広いベッドで今日もまた静かに目を覚ました。





出社すると、エレベーター待ちをしている目黒くんの後ろ姿を見つける。





なんというか…



その大胆な寝癖に彼は気付いていないのだろうかと突っ込みたくなるほど、後ろ髪が元気にはねている。






「おはよう」




目「あっ、おはようございます」





他に乗る人がいないエレベーターに2人で乗り込み、私はさっそく寝癖を指摘する。





「目黒くん、髪の毛めっちゃはねてるよ笑」




ジェスチャーと共に教えると、




目「えっ、うそ!どこですか?」




手で確かめながら私に問いかけてくる。





「ここ…」





と、教えた瞬間に近距離で目が合ってしまう。





「…目黒くんて意外と抜けてるとこあるんだね、笑」と私は笑いながらさり気なくエレベーターの角へと距離をとる。




目「…朝は眠くて、髪のセットまで気が回らなくて」






目黒くんははねた髪を抑えながら、広いエレベーターの中でわざわざ私の隣に立つ。





「営業だから一応身だしなみも整えないとね」




目「…そういうAさんも、前髪はねてますけどね」




「えっ!?嘘でしょ?どこ!?」




目「…ここ」





目黒くんがジリジリ距離を詰めて来て、壁ドンみたいな事になりながら私の前髪を指ですくう。





綺麗な顔がすぐ近くにあって、今エレベーターが開いたら見る人の角度によっては確実にキスしてると勘違いされそうだ。






「…っ、、」





目「てか、嘘ですよ笑 Aさん顔真っ赤、笑」








…え、なに?




私もしかして今、揶揄われた?







「…最悪」





目「Aさんが悪いんですよ」





「はぁっ!?何で?」




ついムキになって聞き返せば、





目「さぁ、何ででしょう」





そんな事言って、ちょっと満足そうに口角を上げている。





「もしかして…目黒くんて意地悪?」





目「どうすかね?笑」





知り合って3週目にして、ようやく本性を表してきたな?






それがきっかけかは分からないけど、

その日から急に目黒くんは私に対して、良い意味でも悪い意味でもあまり遠慮をしなくなった。

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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー!ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません!?こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます!🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます!またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:R | 作成日時:2022年8月12日 17時

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