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翔太side
康「えっ、そうなん?…てか何かあったん?」
メ「康ちゃん今頃それ聞くの?笑」
明確にツッコむメイちゃんに、‘’良いコンビじゃん‘’なんて誰目線かわからないポジションで冷静に2人を観察する。
翔「ん〜…ちょっと色々あって、一時的に家出てきちゃって」
康「彼女と同棲してる言うてたもんなぁ。何?ケンカでもしたん?」
翔「まぁ…そんなとこ」
康「そうかぁ…色々あるんやな。事情はわからんけど、しょっぴーの気の済むまでいてもらって大丈夫やで」
メ「私も同感です!」
翔「マジ…?ありがと。めっちゃ助かる」
康「せやけど早く仲直りもせんとな?」
…全くその通りだ。
早く仕事を見つけて、生活を改善して、Aに呆れられない自分になって再びあの家に帰ろう。
それが俺の今の目標だ。
康「ちなみに週明けに俺の大学の時の友だちが入居する事になったんよ。意外とすぐに4部屋埋まって嬉しいなぁ?メイちゃん」
メ「嬉しい!」
なぜか楽しそうな2人をよそに、俺は不安を抱える。
ただでさえ1人で暮らすのが好きなのに、3人も他人がいる空間なんてやっていけんのかな。
…けど、不思議とAとは暮らせたんだよなぁ…
康二だけだと思っていたから、これはだいぶ予想外の展開だった。
しかもこんなデカい家でシェアハウスなんて、ちょっと前にそんなドラマあったような…なんてぼんやり考えたりもして。
もうだいぶ遅い時間という事もあって、さっそく康二が部屋を案内してくれた。
俺と来週から来る新しい人で2階にある各部屋を使い、康二とメイちゃんで1階の2部屋を使うという間取りに決まった。
ほとんど何も持たずに来た俺に、康二は寝袋やら歯ブラシやら色々な物を差し出してくれた。
翔「康二、優しいな」
メ「ですよね。康ちゃん以上に優しい人いないと思います」
康「何よ〜2人して!照れるやん!」
褒められてニッコニコの康二。
それを見て嬉しそうなメイちゃん。
次第にお構いなく俺の前で2人がイチャつき出したので、
「おやすみ」と言って割り当てられた自室へと入る。
不覚にもイチャつく2人を見て羨ましいと思ってしまうなんて。
翔「A、心配してるかな…」
どうか心配していてくれ。
…じゃなきゃマジでしんどい。
なんだか胸の苦しさを覚えた俺は、寝袋に入って静かに目を閉じた。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー!ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません!?こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます!🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます!またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2022年8月12日 17時