#12 ページ12
休憩室でため息をつきながらコーヒーを飲んでいたら、
『ちょっと今日何回目？』と後ろから声を掛けられる。
「あ、愛ちゃん…。お疲れ」
愛ちゃんは私の同期。つまり翔太とも同期。
翔太と私の仲もよく知る、1番の理解者だ。
愛「最近ため息多すぎじゃない？渡辺くんと上手くいってないの？」
実は愛ちゃんには翔太の今の状況をまだきちんと話せていない。
「いや、そういうんじゃないんだけど…」
愛「え〜、じゃあ何？…あ、そう言えば渡辺くん仕事決まった？」
「ううん…」
私は小声で俯きながら首を横に振る。
愛「うそ…、あの渡辺くんが？」
‘’あの‘’と言われるあたり、翔太が仕事をしていないなんて周囲からしたら信じられない状況なのだろう。
それくらい翔太は仕事人間だった。
愛「もしかして…何か訳あり？」
私の煮え切らない様子にすぐに事態を察知した愛ちゃん。
私はもうこの悩みを1人で抱える事ができなくて、全て愛ちゃんに打ち明けた。
・
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愛「うーん…まぁさ、中途採用は確かにどこも厳しいよね」
「うん…」
言葉を選びながら、愛ちゃんが私を慰めてくれているのが余計に苦しい。
愛「だけど…渡辺くんの場合、ちょっとその次元の話じゃなくなってきてるって事よね？」
私は深く頷いた。
かつては仕事を辞めて抜け殻のようになった翔太ではあったが、
再び意欲を取り戻し、再就職しようとやる気に満ちていたのに。
あの頃の翔太は今はどこにもいない。
「私はさ、本当にどんな仕事でも良いと思ってるの。何かを始めて、翔太にまた意欲を取り戻して欲しいだけなんだ」
正直今の翔太は、日中何をしているのか全くわからない。
…かと言って私は聞く事もできていない。
明らかに私たちの関係がギクシャクし始めているのは確かだった。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー！ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません！？こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます！🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます！またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年8月12日 17時
