#49 ページ49
『もしもし！』
翔『あ、お疲れ。今大丈夫？』
『うん』
翔『…あのさ、俺、無事に仕事決まった』
『えっ！おめでとう！！』
翔『ふふ、ありがとう、笑』
続けて思っていたよりも早く採用の連絡が来たのだと興奮気味に話す翔太。
電話越しに彼の嬉しそうな顔が想像できて、私まで嬉しくなる。
翔『でさ、これから帰ろうと思うんだけど…いい？』
『もちろんだよ。…待ってるから』
翔『ん。なるべく早く帰るわ』
そんな会話で終了した電話。
私は嬉しくて嬉しくて…
翔太が帰って来るのをただひたすら待ち侘びた。
・
・
・
ガチャっという音と共に、玄関へと小走りで向かう。
出て行った時と同じ服、同じリュックを背負って翔太がちょっと照れ臭そうに「ただいま」と立っていた。
「おかえり」
私はギュッと翔太に抱きつく。
「ただいま」と「おかえり」をちゃんと目を合わせながら言い合えたのはいつぶりだろう。
そんな当たり前のような事も、
翔太がまたこの部屋にいてくれる事も嬉しくて。
翔「今までどんだけAに甘えてきたんだろうって…めっちゃ反省しました」
翔太もギュッと私を抱きしめる。
「うん」
翔「これからは…もっとちゃんとするから」
「私も、…もっと優しくする」
翔「ふはは、充分優しすぎんだろ。…今日からまたよろしく」
「うん。ずっと一緒にいようね？」
そう言って見つめ合って、
長い長いキスをして。
会えなかった時間を埋めるように互いの名前を呼びながら、この夜は何度も身体を重ねた。
・
・
・
-1年後-
翔太が部屋に戻ってから、あっという間に1年が経った。
私は順調に仕事が続いている。
目黒くんも1年でますます急成長し、彼のおかげで気まずくなる事もないまま私たちは良きパートナーとして仕事ができている。
翔太も前々から関心があったという美容関係の会社に勤めて１年。相変わらず営業をバリバリこなす日々だ。
彼は1年前の宣言通り“ちゃんとする“事を意識して、家事にも積極的になってくれたし、私が遅い時には会社まで迎えに来てくれるようになった。
相変わらず時々ケンカもするけど、私たちは毎日支え合って仲良く暮らしている。
そんな中、
今日、私は翔太にある重大な話をしなければならない。
その事を考えるだけで、昨夜からずっとドキドキして眠れなかったんだ。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー！ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません！？こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます！🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます！またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年8月12日 17時
