#31 ページ31
「なんで急に？笑」
しかも最近目黒くんは私をAさんと呼ぶ。
目「あ…すみません。今は飯中だからプライベートな質問もオッケーかなって勝手に思って」
「うん、いるよ」
目「そ〜…なんですね」
「目黒くんだっているんでしょ？」
目「俺はいません」
「えっ意味わかんない！」
目「どういう事ですか笑」
「だってそんなにかっこいいんだから、彼女の1人や2人いるのかと」
目「1人で充分ですよ笑」
「意外だなぁ」って本当にビックリしながら再び牛丼をつつく。
目「でもかっこいいって言われたのはシンプルに嬉しいです」
「なんでー？笑 絶対言われ慣れてるでしょ」
目「Aさんに言われるから嬉しいんです」
…ん？
微かな違和感を感じ、目黒くんの方を見れば驚く程真剣な表情で私の事を見つめている。
「…えぇ？私だってかっこいい人見たらかっこいいって普通に言うよ？笑」
それから確実に何かを言いかけた目黒くんの言葉を阻止して、
「よしっ！食べ終わったらとっとと仕事終わらせて帰ろ！」
私は立ち上がり、ゴミをまとめて再びパソコンの前に座る。
目「…はい」
目黒くんも同じように片付けをしてデスクへと戻る。
何となく気まずい空気の中、2人のキーボードを打つ音だけが響いていた。
・
・
・
「あ〜疲れたねー」
目「結局最後、チェックしてもらってすみません」
「全然！それより目黒くんさ、頑張りすぎってくらい頑張ってるからちょっと心配だよ」
目「俺は全く平気です」
「そう？それなら良いけどさ。程良く息抜きしないと」
一緒にエレベーターを降りた所でそんな会話をしていると、
目「息抜きって言ったら失礼ですけど、…今日Aさんの家までこのまま送って良いですか？」
一瞬、頭も動きもフリーズする私。
「ちょっと、本当それのどこが息抜きなの、笑 悪いけど私今日めーっちゃ疲れてて、このままタクシーで帰るね」
目「えっ…？」
会社を出るとすぐに大通りなので、必然的にタクシーも容易につかまる。
私は右手を挙げながら、
「月に一回、タクシーで帰るっていう贅沢を自分のご褒美にしてるんだ」
目「…」
「今日がその日って事にしちゃう。じゃあまた来週！おやすみ」
私はなるべく平常心で目黒くんに手を振った。
目黒くんはそんな私を、ただ立ち尽くして見送った。
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R(プロフ) - みかさん» 嬉しいですー！ありがとうございます🥺✨ (2022年8月31日 14時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - あっという間に読んじゃいました🤣 (2022年8月30日 19時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - まりもさん» そんなそんな😳💦でも嬉しいです。読んで頂きありがとうございました🥺✨ (2022年8月27日 5時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 話がちで神すぎません！？こんなに神作が作れるだなんて...尊敬してます！🤗 (2022年8月26日 10時) (レス) @page50 id: c571029d19 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - pupupupu8887さん» そんな風に言って頂けて私も幸せです🥺ありがとうございます！またお話が書けるよう頑張ります☺️ (2022年8月24日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年8月12日 17時
