検索窓
今日:111 hit、昨日:315 hit、合計:307,686 hit

#12 ページ12

何をして時間を潰そうかなって考えながら帰り支度をしていたら、「Aちゃん」と声を掛けられる。




顔を上げるとクラスメイトの女の子たちがソワソワしながら立っていた。





「ん?」






『2組の渡辺くんと付き合ってるって…本当?』






「あ…うん」





うわぁっ!とそこで歓声が上がる。






『すっごいね!…どうやって付き合う事になったの?』






「どうやって?…えっと…」





考えてる間に、



『いつ告白したの?』

『渡辺くんすぐオッケーしてくれた感じ?』

『1年の時からずっと好きだったの?』







こんな感じで畳み掛けるように質問が飛んでくる。







当然だけど、その質問は全て私が一方的に渡辺くんにアプローチした前提の質問ばかりで。







改めて、周囲から見ても‘’どうして私なんかと?‘’っという現実を突き付けられているようでひどく落ち込んだ。






結局質問には苦笑いで曖昧に答えた。






教室で待っていようと思ったのに、このままじゃとてもじゃないけど居づらすぎて…






私は居場所を求めてそそくさと教室を出た。







本当なら体育館を覗いて渡辺くんがバスケをしている所を見てみたい。





だけどそんな事したら余計に悪目立ちしてしまいそうで。






結局人のいない屋上を選んで私は階段を登り始めた。














屋上の鉄の扉を開くと無人のだだっ広い空間が広がっていて、何だか無性に安心する。






普段は渡辺くんと待ち合わせをしていたので、1人で来るのは今日が初めて。






いつものベンチに座り、フゥっとため息を吐き出した。






まだ久美が終わるまで20分以上ある。






そこで私はおもむろにカバンから昨日買った本を取り出す。






渡辺くんと行きたい場所でも探して憂鬱な気持ちを払拭しよう。






昨日パラパラとめくったページに今日も少しずつ目を通す。






渡辺くんは今までどんな所でデートしてきたのかな…


目に映る全ての場所が過去の渡辺くんを彷彿させてしまい、完全に今の私はマイナスモードだ。






再びため息をついていたところに、





『彼と行くドキドキの初デート特集』






頭上からそんな声が聞こえる。






驚きすぎて勢いよく後ろを振り返ると、






「えっ!辰哉…?!」





辰「ため息なんてつきながら見る内容じゃないじゃん、笑」





って、

ゆるゆるふわふわの笑顔で私の隣に座って来た。

#13→←#11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (565 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2898人がお気に入り
設定タグ:渡辺翔太 , SnowMan
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

R(プロフ) - のまんぼーさん» とっても嬉しいです🥺💕読んでくださってありがとうございました!✨ (9月30日 2時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
のまんぼー(プロフ) - 初めまして。すごく素敵な作品でした!お互いが好きで切ない感じがめちゃくちゃ好きでした! (9月25日 23時) (レス) id: b15a367a8c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん» いつも本当にありがとうございます😭みかさんのコメントめちゃくちゃ励みになってます🥺✨ (7月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みか - お疲れ様でした✨いつも読み応えあります (7月3日 20時) (レス) id: d2e789e792 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みんみんさん» こんなデートがしてみたかったなんて、本当に嬉しいお言葉です🥺ありがとうございます🥺💕最後まで読んで下さりありがとうございました☺️✨ (7月3日 12時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:R | 作成日時:2022年6月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。