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渡「あ、電車きた」
話してるうちに、次は特急電車がやって来た。
私の最寄りは各駅しか停まらないので、普段はほとんど乗らない電車。
「渡辺くん、どこで降りるの？」
この勢いのまま最寄駅の質問に成功。
渡「◯◯駅だよ、（人1）さんは？」
待って、◯◯駅って久美と同じ最寄駅じゃん…
「□□駅だよ」
渡「お〜…まぁそれはドンマイだな、笑」
急に特急が停まる駅に住んでる事にフフンと鼻を鳴らしてマウントをとってくる渡辺くん。
そんな幼稚な一面もあるんだね。
「いいんですよ、各駅は各駅の魅力がありますから」
渡「そうなの？笑」
そんな風にケラケラ笑ってる。
その笑顔が眩しくて、だけど苦しくて。
ずっと見ていたいのに、視線を逸らした。
当然渡辺くんは特急に乗り込もうとしてる。
こんな風にこんなタイミングで会って話せていなかったら、きっと私は彼の事を少し誤解した印象のまま、残りの高校生活を過ごす事になっていたはず。
渡「あっ、そだ！」
渡辺くんが慌ててポケットからスマホを取り出す。
渡「連絡先、交換しよ！」
「えっ？」
渡「早く早く早く！」
停車間近の特急を後ろ目に、急かしてくる渡辺くん。
こんなギリギリにそんな大事な事を…
しかも、
「俺未だにやり方よく分かんないから（人1）さんやって！」
そう言って、当たり前に私にスマホを預けてくる。
もう…
マイペースだなぁ、、
言われるがままにQRコードを読み込み、無事にお友だち登録をして連絡先の交換を済ませる。
…あれ？
…これって実はかなりすごい事だよね？
思いがけず連絡先の交換ができてしまったんだから。
前言撤回。
マイペースな渡辺くんのおかげです、ありがとう！
…と、私は心の中で叫んだ。
私のスマホに渡辺くんと繋がれるツールがあると考えただけで、ドキドキする。
「はい、できたよ」
渡「ありがと！何かしらすぐ送るわ！」
！！！
爽やかな笑顔で、そんなドキドキさせるようなセリフを残して、彼は先に電車に乗り込んだ。
渡辺くんはちょっぴり自分勝手で、だけどどこか人懐っこくて、憎めない。
なんだか気まぐれなネコみたいだ。
そして私はそんな彼に、この先もどんどん落ちてしまう事になる。
高鳴る胸を抑えながら、走り去る特急電車を見送った。
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R(プロフ) - なおさん» 何度も読んで頂き嬉しいです🥺こちらこそありがとうございます！ (8月17日 22時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして！このしょっぴーと主人公ちゃんが大好きですー💕実は何度も読み返していて😊今日もきゅんきゅんさせて頂きました♥️ありがとうございます！続きもまた読みます💙 (8月17日 16時) (レス) @page50 id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん» 嬉しすぎます！ありがとうございます🥺✨ (2023年4月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 素敵すぎです！あー、しょっぴーに惚れてしまった♡ (2023年4月5日 13時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ピカンチ★さん» この作品を見つけて下さりありがとうございます🥺💙ハニレモ良いですね☺️🍋お時間がある際に良かったら番外編も覗いて下さると嬉しいです🥺💙 (2022年6月25日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年5月22日 14時
