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辰哉に話を聞いてもらった後で急いでカフェに向かった。
外のテラス席でメロンソーダーを飲むさっくんと、ミルクティーを飲む久美が目に入る。
私が行った時には久美はまだ行動を起こしておらず、遅れて来た私を笑顔で快く受け入れてくれた。
少ししてからさっくんに2人でトイレに行くと告げ、いざ店内へ。
久「行ってくる…!」
レジ対応を終えた宮舘先輩の元へ、意を決した久美が向かって行く。
私は少し離れた場所からそんな久美を見守った。
少し話し込む2人。
バイト中にも関わらず、宮舘先輩がきちんと久美に向き合う姿が遠目からも伝わってくる。
しばらくして何度も頭を下げる久美と、柔らかく笑う宮舘先輩の様子が見えた。
…その反応は、、いったいどっち?
やがて涙目になりながら私の元へ戻ってきた久美。
久「連絡先…聞けた!教えてくれたよ!」
久美は頬を高揚させ、感極まってその場で思い切り私に抱きつく。
絶対に宮舘先輩の目にも入っているだろうなぁと思いつつも、本当に嬉しそうな久美を見て私もすごく幸せな気持ちになった。
「良かったね!」
久「うん!まずは一歩前進だよ!…今日の夜、さっそく連絡して良いかな?」
「うん、きっと先輩も待ってるんじゃない?」
「やだぁ!どうしよう!」と大興奮の久美を引き連れ、私たちはテラス席へと戻った。
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帰宅してからも久美の幸せそうな顔を思い出して、本当に良かったと安心した。
もしかしたらこれから2人は頻繁に連絡を取り合って、やがてお付き合い…なんて事もあるかもしれない。
そしたらそれはこの上ない喜びだ。
…だけど渡辺くんがその事を知ったら…
そう考えたら胸が締め付けられるような思いだった。
そんな時、着信音が鳴った。
さっそく久美から宮舘先輩に連絡をした報告が舞い込んで来ると思っていたら、
「…!渡辺くん…」
それは2度目の渡辺くんからの着信だった。
『もしもし…』
渡『あ、俺。今平気?』
『うん…』
渡『今日さ、ごめん』
『えっ、、何が?』
渡『いや、なんか嫌味っぽい言い方したなって』
『ううん…私の方こそ、ごめん』
わざわざ連絡をくれた渡辺くんに、泣きそうになる。
渡『あの後…ふっかと結構話したの?』
ここは発展したことをアピールして、渡辺くんを安心させなきゃ。
咄嗟にそう思った。
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R(プロフ) - なおさん» 何度も読んで頂き嬉しいです🥺こちらこそありがとうございます! (8月17日 22時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして!このしょっぴーと主人公ちゃんが大好きですー💕実は何度も読み返していて😊今日もきゅんきゅんさせて頂きました♥️ありがとうございます!続きもまた読みます💙 (8月17日 16時) (レス) @page50 id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん» 嬉しすぎます!ありがとうございます🥺✨ (2023年4月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 素敵すぎです!あー、しょっぴーに惚れてしまった♡ (2023年4月5日 13時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ピカンチ★さん» この作品を見つけて下さりありがとうございます🥺💙ハニレモ良いですね☺️🍋お時間がある際に良かったら番外編も覗いて下さると嬉しいです🥺💙 (2022年6月25日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:R | 作成日時:2022年5月22日 14時