検索窓
今日:64 hit、昨日:139 hit、合計:890,195 hit

#16 ページ16

それからというものの、渡辺くんは本当に時々うちのクラスにやって来た。





誰かから呼ばれるパターンもあれば、直接「(人1)さーん!」と大声で呼ぶ時もあって。





その光景に周囲も久美も、次第に何も疑問に思わなくなっているくらいだった。






渡「よぉ!」





渡辺くんもすっかり、ずっと前から知ってるくらいに私に対してフランクだ。





「そう言えば、この前久美に渡辺くんと最寄り駅同じって教えておいたよ」





渡辺くんに何か聞かれる前に、言える範囲の久美の情報を伝えるのも日課になりつつある。





渡「えっ、そしたら?」





「機会があったら話してみるって言ってた」





渡「マジかよ!やばっ、絶対機会作んなきゃじゃん!」





「今呼んできてあげようか?渡辺くんがその気になればすぐ話せるじゃん」





こうなったら半ばヤケクソだ。





渡「いや、まだいい。大丈夫。俺のタイミングで行くから」






「ははは、何それ、笑」






本当にマイペースだなぁ、渡辺くんて人は。






その時渡辺くんが、チラッと教室の中にいる久美に視線を移す。



…からの突然、ガッと肩を掴まれる。







「なっ!なななななに?」







渡辺くんの顔が、

目の前に…!







渡「今さ、藤田さんとめっっちゃ目合ったんだけど!」







「そっ、っか!良かったね!」







人のドキドキなんてまるで無視して、興奮気味に実況中継してくる渡辺くん。







渡「やっぱすげぇ可愛いな…。俺の事見てたって事だよね?」






「そういう事なんだろうね」





渡「ふふふ、笑」






喜びを隠せない渡辺くんから笑みがこぼれる。





嬉しそうで、何よりだ。






「いいねぇ、幸せそうで」





人の気も知らないでさ。






翔「いやだからさ、俺だって(人1)さんの協力したいんだって。俺だけこんな感じも気まずいし」





そう言われましても…






とりあえず次の授業を告げるチャイムが返答に困る私を助けてくれた。

#17→←#15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (970 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2687人がお気に入り
設定タグ:渡辺翔太 , SnowMan
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

R(プロフ) - なおさん» 何度も読んで頂き嬉しいです🥺こちらこそありがとうございます! (8月17日 22時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして!このしょっぴーと主人公ちゃんが大好きですー💕実は何度も読み返していて😊今日もきゅんきゅんさせて頂きました♥️ありがとうございます!続きもまた読みます💙 (8月17日 16時) (レス) @page50 id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん» 嬉しすぎます!ありがとうございます🥺✨ (2023年4月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 素敵すぎです!あー、しょっぴーに惚れてしまった♡ (2023年4月5日 13時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ピカンチ★さん» この作品を見つけて下さりありがとうございます🥺💙ハニレモ良いですね☺️🍋お時間がある際に良かったら番外編も覗いて下さると嬉しいです🥺💙 (2022年6月25日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:R | 作成日時:2022年5月22日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。