＊ ページ24
「…ごめん」
翔「感じ悪いというよりは、正直ビックリはした。なんか初めて見る姿だったから」
「そう…だよね」
翔「だけど結構新鮮っつーか…嬉しかったけどね、俺は」
「え…？」
翔「あ、いや、嬉しいは語弊があるかもだけど、こういう事が辛いんだなってことが知れたし、知った事でやってあげられることも増えるでしょ？」
彼のそんな優しい言葉と、私が思っていたより何倍も大人な彼の対応に、嬉しくてまた涙が出た。
「翔太くん…ありがとう」
翔「いや、何もしてないけど…例えば何してもらいたいとか、ある？」
「今みたいに、背中さすって優しく話聞いてもらえただけでだいぶ落ち着いたよ」
翔「あ〜、うん、おっけ」
彼はまるで心のノートに書き込むように頷く。
「…翔太くんて、本当に心までかっこ良い人なんだね」
翔「ふはっ！何！？ちょっと…やめて！笑」
そう言って、本気で照れて顔を隠している。
「…嫌われちゃうと思って不安だった」
翔「いやそれはこっちのセリフ。知らない間に何か怒らせたのかもって…内心ヒヤヒヤよ、笑」
「…ごめん」
翔「…ん。けどなんか、もういつものAじゃん」
そのセリフと共に私をギュッと抱きしめてくれる。
確かに…
もう見えない棘や形のない不安は、翔太くんといることでいつの間にか消えていた。
翔太くんの温もりに、匂いに、声に、その全てに癒されていく。
「…だいすき」
翔「んふふふ、俺の効果絶大だな、笑」
翔太くんは笑ってるけど、本当にその通り。
「翔太くんそのものがもう、私のお薬みたい。…ありがとう」
翔「ふはっ、特効薬渡辺？笑」
そんな風に笑わせてくれたりもする。
そしてこの後、結構な遅い時間に「…なんか腹減ってきた」とカレーをねだる翔太くん。
言われてみれば、私もお腹が空いてきたかも…
そんな彼と、‘’今日はいっか‘’と思いながら夜食に近い夕飯を一緒に食べた。
口には出さなかったけど、多分これも翔太くんなりの優しさと気遣いなんだと思うと…じんわり心が温まる。
翔「うまっ！この夜中に食べる背徳感がたまらんよね」
「ふふ…そうだね、笑」
なんて、
その時にはもうすっかり、晴れた気持ちで自然といつものように笑える自分になってたんだ。
ありがとう、翔太くん。
あなたの優しさに、とてもとても救われた日。
Fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1660人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R(プロフ) - みおさん» こちらこそ何度も申し訳ありません😭そしてお手数おかけしてすみませんでした💦許可致しましたのでたくさん読んで頂けたら嬉しいです☺️ (2023年4月27日 7時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - メッセージ、何回も申し訳ありません😭Twitterを鍵付きにしましたので宜しければ許可して頂けると嬉しいです😄柚胡という名前です😭宜しくお願いします😭 (2023年4月26日 22時) (レス) id: 09dfc95e88 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - なるほど…。じゃあ、あたしは無理ですね…😭 (2023年4月26日 22時) (レス) id: 09dfc95e88 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みおさん» ごめんなさい、許可できてませんでしたか💦プロフィールにも書いているのですが、リクエストは鍵つきか閲覧専用のアカウントの方に限らせて頂いているのでもしかしたら見落としてしまっているかもしれないです😭💦申し訳ありません💦 (2023年4月26日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ご返信ありがとうございます☺️Twitterも読ませて頂きたいので許可して頂けると助かります😭宜しくお願い致します😭 (2023年4月26日 2時) (レス) id: 3809767acd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：R
| 作成日時：2022年1月19日 23時
