* ページ22
Shota side
翔「おじゃましまーす」
いつものようにこのセリフでAの家の玄関に上がる。
決まっていつも彼女は、
「いらっしゃい、お疲れ様」って優しい笑顔で迎えてくれる。
なのに今日は、
「どうぞ」って…
まともに俺の顔も見ないで、俯きがちにそれだけ言うとすぐに背を向けてリビングへ向かってしまった。
…え、
…俺、なんかしちゃった?
思いがけない展開に急にソワソワが止まらない。
リビングには美味そうなカレーの匂いが立ち込めていた。
ここは気分を変えていこう。
翔「うわっ!今日カレーだったの?…食いたかったぁ!」
明らかにカレーってことは分かってたんだけど、ここはあえてオーバーリアクションでその悔しさを表現してみた。
…けど、
Aはエプロン姿のまま、無言でキッチンを片している。
…え、
もうやっぱ変じゃん。
めっちゃキレてんじゃん。
翔「ねぇ、」
「…ん?」
翔「…なんか怒ってんの?」
「…怒ってないよ」
翔「…けど、今日なんかいつもと違うよ?」
「…そんな事ないよ」
その間も全く俺を見ず、作業しながら淡々と話すA。
いつも必ず手を止めて、俺の目を見て話してくれるのに…
翔「…遅くなったからオコなの?」
「…ううん」
翔「飯食ってきたから?」
「…」
…あ、それが原因か。
翔「それはごめんて。…連絡はしたけど、作ってくれたのに申し訳ない」
「…」
一応俺なりに、メッセージでも誠心誠意謝ったつもりなんだけどな…
それでもやっぱり何だか納得してない様子のA。
こんな彼女を見るのは付き合ってから初めてで。
翔「もぉ、…カリカリす…っ、しない…でよ、…え?」
俺がよく言ってる‘’カリカリすんなよ!‘’で、ちょっと笑わそうって思ってた。
だけどAの表情を見て、とてもそんな冗談が言える感じじゃないって気付いて、
慌てて‘’しないで‘’と、その語尾を変えた。
さらに、
彼女はグスンと突然涙を流し始める。
急な涙に、俺もだいぶ訳がわからなくてパニックになった。
翔「え、…なんで?」
そう聞いても返事は無く、
ついにAは、キッチンでうずくまって本格的に泣き出してしまった。
1660人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
R(プロフ) - みおさん» こちらこそ何度も申し訳ありません😭そしてお手数おかけしてすみませんでした💦許可致しましたのでたくさん読んで頂けたら嬉しいです☺️ (2023年4月27日 7時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - メッセージ、何回も申し訳ありません😭Twitterを鍵付きにしましたので宜しければ許可して頂けると嬉しいです😄柚胡という名前です😭宜しくお願いします😭 (2023年4月26日 22時) (レス) id: 09dfc95e88 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - なるほど…。じゃあ、あたしは無理ですね…😭 (2023年4月26日 22時) (レス) id: 09dfc95e88 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みおさん» ごめんなさい、許可できてませんでしたか💦プロフィールにも書いているのですが、リクエストは鍵つきか閲覧専用のアカウントの方に限らせて頂いているのでもしかしたら見落としてしまっているかもしれないです😭💦申し訳ありません💦 (2023年4月26日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ご返信ありがとうございます☺️Twitterも読ませて頂きたいので許可して頂けると助かります😭宜しくお願い致します😭 (2023年4月26日 2時) (レス) id: 3809767acd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:R | 作成日時:2022年1月19日 23時