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Ren side
花火大会の後も連日ハードスケジュールが続いた。
忙しい上に、食事もまともにとらなくて。
ついにある日の撮影中に視界がぐにゃりと歪み、俺は床に倒れた。
気付いたら病院のベッドにいて。
テレビでもネットでも自分のことがニュースで取り上げられていたけど、まるで他人事のようにそれを眺めていた。
Aはこの事を知っただろうか…
花火大会で目が合った後、少しは俺のこと考えたりした？
この期に及んで、そんな未練がましい自分が情けなくて、嫌になる。
ボーっとしていた時、電話が鳴った。
知らない番号だ。
もしかしたらって…思った。
ドキドキしながら出た電話には、聞き覚えのある男性の声。
…ニキからだった。
どうしてニキが俺の番号を知ってるんだ？
そこで全てを悟った。
…Aだ。
きっと彼女は優しい人だから、俺を心配してくれたに違いない。
でも、
自分で連絡することを避けた。
だからニキに託した、そうだよね？A。
気まずそうに話すニキに、俺は明日まで入院し、明後日退院することを告げた。
・
・
・
ガラッと病室の扉が開き、「久しぶり」とニキが入ってきた。
彼は電話の翌日、仕事終わりにわざわざ面会に来てくれたのだ。
蓮「久しぶりです。…すみません、忙しいのに」
照「全然、それより体調どう？」
蓮「あ、もう全然平気っす。こんなんで倒れるとかマジ情けなくて…」
照「それだけ頑張ってるってことじゃん」
真っ直ぐな目でサラッとそんな事を言われた。
やっぱりこの人は昔も今もかっこいいな…。
照「今日さ、Aに頼まれたんだ」
蓮「…ん、そうかなって」
照「あいつ、すげー心配してたよ」
蓮「…」
照「本当なら自分で連絡したかったと思うんだけど…」
蓮「彼氏に気を遣ってるんですよね？」
照「…ん、かな」
ニキは言いにくそうに目を逸らした。
蓮「俺、もうAの事、好きで居続けることが結構辛くて」
照「…」
蓮「そろそろ、本当に潮時かなって…」
なんか、ふとそう思った。
思わなきゃいけない時が来たんだ。
照「…Aから伝言」
蓮「…え？」
照「どうか元気でいてって。お前が心から笑ってると安心できるし、嬉しいって。いつも応援してるし、いつも味方だよって。…そう言ってた」
それを聞き終わった時には、ニキの前にも関わらず俺は声を出して泣いていた。
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るな(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます💦楽しみに待っておりますので更新頑張られてください☺️ (2022年2月11日 19時) (
レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - るなさん コメントありがとうございます。悲しませてしまってごめんなさい…😢💦最後には試練を乗り越える2人になれていますので、完結した時また読んで頂けたら嬉しいです😭✨ (2022年2月11日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - もう心ズタズタでこれ以上波乱起こるとか何するんT^Tって感じです。めっちゃ楽しみやけど耐えられないんで良い感じになったらお知らせしてください。。。 (2022年2月9日 15時) (レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん お話に入り込んで頂けて嬉しすぎます😭✨励みになりました！頑張ります！！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - shotamon93さん えぐえぐに嬉しいです、ありがとうございます😭💕これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年1月8日 23時
