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ラ「…ちなみにですけど…どこの高校ですか？」
「？◯◯高校ってところ。…知ってる？」
そこまで言った時には、彼の顔色がみるみる白くなる。
「え…何か、体調悪い？大丈夫？」
ラ「平気…です」
そう言う彼の手は震えていた。
急にどうしちゃったんだろ…
全然展開が読めなくて私はただ呆然とするしかなくて。
「ねぇ…やっぱり顔色悪いよ…？」
今もなお、あまりにも顔色が悪く辛そうにしているので、誰か呼びに行こうとすると、
ラ「すみません…本当、大丈夫ですから」
急に体調が悪くなってしまったんだろうか…
「誰か代われる人いないの？」
ラ「いや、あの…それより」
「ん？」
ラ「Aさん、今すぐその高校やめた方が良いです…」
しんどそうに声を絞って彼が言う。
「え、どうして…？」
ラ「…伊藤って…いません？職員に」
ビックリする事に、ラウールくんから伊藤先生の名前が出たのだ。
「え、…どうして伊藤先生のこと…？あ、でもどの伊藤先生？」
伊藤なんてもしかしたら適当に言ったのかもしれない。
ラ「ガタイが良くて、学年主任やってて、陸上部の顧問してる人…」
…それは紛れもなく伊藤先生のことだった。
「ラウールくん、もしかして…」
ラ「僕、一年の時その高校にいたんです」
やっぱり…
しかしなんて偶然なんだろう。
「…転校の理由って、聞いても良い？」
ラ「伊藤です」
少し食い気味に、いつもよりも低い声で彼は言い放った。
・
・
・
ラウールくんの話を聞いて私は愕然とした。
彼曰く、
「あいつはヤバい。人の人生を壊しかけた」…と。
聞けば、伊藤先生は彼が1年生の時の担任だったようだ。
ラウールくんは明るくて生徒たちから信頼されてる伊藤先生にすぐに心を開いたという。
同時に彼は、その年に新しく赴任された先生に恋をした。
迷惑になるし、とても告白なんてできないので一方的に思いを寄せていただけだという。
ある日の放課後。
いつもはとっくに帰る時間なのに、その日彼はたまたま忘れ物に気付き、1番最後に授業を受けた理科室へ向かった。
扉の前に立った時に物音とわずかに話し声が聞こえ、警戒しながら扉をそっと開くと、
そこには新任教師の口を手で塞ぎ、迫る伊藤先生の背中が見えた。
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るな(プロフ) - わざわざお返事ありがとうございます💦楽しみに待っておりますので更新頑張られてください☺️ (2022年2月11日 19時) (
レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - るなさん コメントありがとうございます。悲しませてしまってごめんなさい…😢💦最後には試練を乗り越える2人になれていますので、完結した時また読んで頂けたら嬉しいです😭✨ (2022年2月11日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - もう心ズタズタでこれ以上波乱起こるとか何するんT^Tって感じです。めっちゃ楽しみやけど耐えられないんで良い感じになったらお知らせしてください。。。 (2022年2月9日 15時) (レス) id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みさん お話に入り込んで頂けて嬉しすぎます😭✨励みになりました！頑張ります！！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - shotamon93さん えぐえぐに嬉しいです、ありがとうございます😭💕これからも楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年2月9日 11時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年1月8日 23時
